親バカ父ちゃん子育て日記
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11月の親バカ父ちゃん子育て日記


12月1日 食堂と家のテラスに温度計を付けました。21時現在で、食堂は18度、テラ
スは3度でした。寒いです。家の周りにはまだ雪はありませんが、そのうち降るでしょう。
薪ストーブ用の薪は、27日に泊まっていただいた、東京の吉田さんにすべて割ってもら
いましたので、ずいぶん楽になりました。ありがとうございました。クリスマスツリーの飾
り付けも終わり、後は、雪が積もるのを待つのみってとこでしょうか。。。話変わって、涼
子は未だおしめをしているのですが、昨日今日と、”シー出る”とおしっこが出る前に、僕
か、女房に言うのです。これはすばらしいことです。今まで、おしめの中でのみ用をたし
ていたのが、トイレでやるんですから、ホントに良かったです。しかしながら、涼子が、”シ
ー”と言えば、すぐさまトイレに連れていかなければならないとなると、これまた、手間の
かかる話で、まだまだ子育ての業は続きそうです。                     
12月2日 涼子を連れて買い物に行きました。おととい松之山温泉からの帰り道、家
にほど近いところで、涼子が、”シー”と言ったので、堤防に車を止めておしっこをさせま
した。外は真っ暗でした。それが、今日買い物に行く途中、堤防の脇を通った時に、涼
子が”シーした”と言うのです。僕はびっくりして、”よう覚えてんな〜”とは言いましたが、
ホントにびっくりしました。先日帰ってきたのは9時頃だったし、特にここは木島平で、都
会ほど明かりもありません。別に目印になるような物はないんですが、自分がおしっこを
した場所を覚えていたのです。子供というのは、たいしたものです。
12月3日朝起きたとき、雪が降っていました。とうとう来たか、と言う感じでした。去年も
12月3日に雪がどっと降って、そのままスキーシーズンへ突入しました。去年と違うのは、
そのどっと降りませんでした。昼過ぎには、雪が止んでしまいました。家の周りの雪はすっ
かり溶けてしまいました。ほっとしたのは、ゲレンデに雪が残っていることです。このまま
一週間以内にもう一回でも、降ってくれれば4月まで大丈夫かもしれません。何とかこの
シーズンもちゃんと雪が降ってくれるのを祈るばかりです。今テレビのニュースでは、暖冬
になるでしょう、なんて言ってました。今日、奈良の母と電話で話しましたが、まだ、ストーブ
は点けていないと言ってました。こちらは、午後10時半現在マイナス1度で、とても寒いです。
この冬はどうなるのでしょうか?     
12月4日 午前4時に涼子に起こされてミルクをつくりました。このタコーっと思いな
がらヤツにほ乳瓶を渡しましたが、ミルクを飲んだ後の涼子の態度が気に入りませ
ん。僕は眠っている体をムリヤリ起こし、ミルクを作ってやっているにも関わらず、ミ
ルクを飲み干した涼子は、ありがとうの言葉もなくほ乳瓶を枕元に置き、女房の枕元
に、ゴロニャーンと寝ころんで、眠ってしまったのです。断っておきますが、女房の隣
に行ったことを怒っているのでは、さらさらありません。”お父さん、どうもありがとう”
ゴロニャーン・・・という位は、あってもいいと思うのです。それが、こんなに優しい僕を
無視して、ガーガー眠っている女房にひっついていくなんて・・・・・。”ミルクなんかつく
らへんからなあ、ええかげんにせ〜よ、バカタレ!”・・・子育ては、父親にとって非常
なものなのです。                                      
12月5日 いつの頃からか涼子がウンコをするときに、我々親の人差し指を握って
踏ん張るようになりました。顔を真っ赤にしてウンコを気張る涼子がとてもおもしろく、
最初の頃は喜んで、涼子に手を差し出していましたが、今では、忙しいときに、”うん
ちでる” なんてやられて,  無視して一人でさせています。それが最近、僕がトイレに
行くときに、トイレの中まで入ってきて、便座に腰掛ける僕の人差し指を握りながら、
一緒に踏ん張ってくれるのです。優しい彼女の気持ちはすごく嬉しいのですが、やは
り、子供の前であれ、人前でウンコをしてしまうのは、今の僕にはできません。もう、
もれる、という時でもトイレに入ってきて、僕のウンコの手伝いをしてくれるので、とて
も助かります・・・・・はあ!? 
12月6日 雨です。今夜から雪が降ると、ニュースでは言ってましたが、さあどうで
しょうか?こんな日は店もヒマだし、涼子も外に出られないため、家中で暴れるので
困ってしまいます。今日も一日元気で大変です。薪ストーブの前で薪を触っては、自
分で薪をくべたいらしく、熱いストーブに触れたりしないかと、ヒヤヒヤしています。 
12月7日 夕べ1時頃に寝たのですが、雨でした。6時頃、車の音で目が覚めまし
た。そっとカーテンを開けると、やられました。そうです。雪です。15センチくらいの
積雪で、その時はしんしんと降っていました。雨なら雨音で降っているなー、とわか
りますが、雪の場合は音もなく降るので、朝起きると、ホントにびっくりしてしまいま
す。”また除雪か〜”と朝からいきなり憂鬱になるのです。今日のところは、まだ何
日も降り続くと言う感じではないので、そんなに気にはしていませんが、そのうち除
雪地獄が始まります。雪も降ってもらわないと困りますが、降りすぎるのも考えもの
です。この日記も雪が降り続き、お客さんが回り始めると、毎日書けなくなります。
誰も困りはしませんが、少し寂しくもなります。涼子ですが、積もった雪をさっそく手
にして大暴れしていました。彼女にとって、また日焼けの季節がやってきました。 
12月8日 ウチの家の食事時間はずいぶんまちまちです。朝ご飯は、前の晩に
寝るのが遅くなると起きるのも遅くなり、故に朝ご飯も遅くなります。昼ご飯は、昼
のレストラン営業があるので、それに左右されて、これもマチマチ。晩ご飯も、夜
のレストラン営業のため、早ければ8時や9時頃に食べることができますが、遅く
なると11時、12時になることもあります。我々大人はいいのですが、かわいそう
なのが、涼子なのです。忙しくなると彼女にかまってやれないので、”ごはんたべ
たい””みるくほしい”と泣いていても、やることもできず、そのまま寝てしまってい
ることもあります。我々の勝手で、小さな涼子に迷惑のかかるのは、とてもやりき
れない思いです。今日の夜、少し忙しい時間帯がありました。涼子は、”りんごほ
しい”と言っていましたが、かまってやれませんでした。ふと、しゃがんでいる涼子
に目を向けると、なんと小さな手で大きなリンゴを持ち、かぶりついているのです。
我々親は、リンゴをそのままガブリと、かぶって見せたことなど一度もないのです。
なのに口をめいっぱい広げて、リンゴをかじっているのです。それは、志賀高原に
いる”子ざる”そのものでした。何となく、笑えてきて、涼子も少したくましくなったな
あと思いました。それでも、できるだけ、きちんと食事を与えてやらなきゃなあと思
ったひと時でした。      

12月9日 外は雪で走り回ることができないので、涼子は家の中で大暴れです。
午後3時過ぎ涼子を連れて、中央駐車場の方からゲレンデを見に行きました。雪
は4,5センチですが、柔らかすぎて、スキーをするには、ちょっと無理だと思いま
す。ゲレンデでは、リフトを動かしての点検や、パトロールのスノーモービルが走っ
ていて、11日のスキー場オープンに忙しそうでした。さてさて雪は、どうなりますや
ら・・・・・。                                          

12月10日 実は今週、店のチラシ7000部を木島平を除いて、飯山、中野方面
に配布しました。ところが、全くお客さんにそっぽを向かれ、とても長い一週間に
なりました。そこへ、涼子はうるさく言うし、ホントさんざんな一週間でした。明日か
らスキー場開きですが、気持ちを切り替えて、何とかがんばっていきたいものです。
12月11日 スキー場オープンの日です。今日は、スキーは無理でした。午後10
時半現在、雪が降っています。明日からどうなるでしょうか?涼子は相変わらず、
元気でどうしようもありません。今日も夜の営業時間中に、食事をされていたお客
さんに、”おしっこ”などと言って、そのお客さんにおしっこをさせてもらっていたので
す。まあ、そこまでは、お客さんに迷惑もいいとしましょう。その後、おしめをはずし
たままのお尻丸出しで、店の中を走り回り、踊るのです。もう、ホントにどうしようも
ありません。どういうふうに躾をしたらいいんでしょうか?    
12月12日 夕べ寝る前、音もなく、風もなく、ただただ多くの雪が、しきりに降っ
ていました。怖いくらい静かに、上から下にまっすぐ降り続けていました。今日は、
スゴイ積雪だろうなあと思って、気合いを入れていましたが、何の何のたいした量
ではなくて、家の周りは、10センチくらいの積雪でした。家の前は、なだらかな坂に
なっていて、涼子を連れて、今シーズン初めてのそり遊びをしました。ゲレンデは
もっと多い積雪だと思います。いよいよです。機械を使っての除雪も始まります。
楽なようで、これがまた、大変な重労働なんです。これから3月末まで、何とか家族
の協力の下がんばります。涼子が一番かわいそうだけど・・・  
12月13日 一日うっとうしい天気で、外も家の中もあまり活気がありません。テ
レビを見ても、食事に来られるお客さんも景気の悪い話が多くて、気分の晴れな
い一日でした。涼子は相変わらず元気で良いのですが、この人いつまでミルクを
飲むのでしょうか?明け方のミルクはそろそろやめてもらいたいです。  
12月14日 二週間ぶりに休みました。休みだからと言ってどこかに遊びに出
かける訳でもなく、この時期は、おとなしく仕入れをして、温泉につかるくらいで
す。雪降る中、上越で買い物をし、またまた松之山温泉まで行きました。新潟県
内は、さすがにどこもスゴイ雪で、4月になるまで雪との闘いを続けるんだなあ、
とついつい人ごとのように、今の住まいの事を忘れて運転していました。涼子に
は、雪道用の長靴を買いました。外で遊ぶときに、今の靴では、雪が靴の中に
入ってきていたので、いいのを買いました。雪国の生活は、結構お金もかかりま
す・・・・・       
12月15日 風呂用のボイラーのひとつが、壊れてしまいました。原因は銅管
の水が凍ってしまい、接合部のプラスチック部分が破損し、水漏れが起きてし
まったのです。困りました。もう年末だと言うのに、大変です。年末・年始の大
忙しの時ではなかったので、不幸中の幸いと言うことにしておきましょう。なに
やら世間では、”2000年問題”とかで、大変なことになるかもしれない、という
ことですが、ウチもしっかり管理しておきます。 
12月16日 テレビでは2歳の幼児が虐待されたとか、1歳と3歳の子供が、
飲酒運転の車にあてられて死んでしまったとか、なんかどうしようもなくやりき
れない事故のニュースをやっていて、ショックでした。まさにウチのチビと同じよ
うな年齢の子が、痛い目に遭わされるなんて信じられません。そりゃ腹の立つ
ことも一日中一緒にいればたくさんあるでしょう。どのように虐待するのか知り
ませんが、殴るなり食事を与えないなりというのは許せません。また、飲酒の
車にあてられ亡くなった子供達も、ニュースで知る限りでは、道路公団や、警
察が、飲酒の知らせを聞いていながら、未然に防げなかったと言うことのよう
ですが、何とも情けないじゃないですか?どうしてこんな風な世の中になってし
まったんでしょう?なんか腹立ちます。なにより小さな子供に罪はありません。
子供はかわいいもんです。自分たちだって、こういう頼りなげな時代があったん
ですから、そんなこと忘れてないですよね???                  
12月17日 壊れたボイラーが直りました。よかったあ・・。ほっとしました。これで
とりあえず年末・年始のお客さんには迷惑をかけずに済みそうです。最近、近所の
宿のヒトや、広告やさんなんかが、どこの宿も予約状況が良くないと言うのです。
理由は、この不景気に輪をかけるように、”2000年問題”とやらが、邪魔をして
いるらしくみんな不景気ズラをしています。もちろんウチの宿も同じです。それでもまあ
涼子だけでも我が世の春のごとく元気でいてくれていますので、ここはガマンガマン・・・
12月18日 夕方からずっと雪が降り続いています。除雪機を動かさないほどの量
ではないので、まだ体はラクですが、今か今かと結構緊張しています。涼子は冷たい
雪をモノともせずに、素手で雪を掴んで遊んでいます。僕は寒いのがイヤなので、すぐに
家に入ろうとするのですが、子供はいつまでも遊んでいたいらしく、家に帰ろうというと
泣き出さんばかりです。これから4月まで雪とつきあわなければならないと言うのに、
子供ってヤツは・・・・・ 
12月19日 僕は機械音痴でこのパソコンのキーボードも、つい最近まで全く触ったことが
ありませんでした。偉そうに言いますが、このホームページも一応自分で必死に作っもの
なのですが、なかなか応用が利きません。ワンパターンしかできないので、いろんな業界の
諸先輩方にいろいろ助言を戴きここまで来ました。諸先輩方は、気軽にだだだだだあ・・・
っとかるがると業界用語を使って、話をしてくれるのですが、それが僕には、英語を聞き取る
より難しく、そして疲れます。きょうも大先輩がぼよーんっとした僕を相手に、数時間にわた
り、講義をしてくれました。結構疲れましたが、五分の一位は理解できたかと思います。
一生懸命話してくれる先輩方には、至って失礼な話なのですが、それだけでも理解でき
るようになりホントに嬉しく思います。涼子も右手に左手に背中にと、ウロウロ邪魔をして
くれますが、何とかもっともっとうまく使いこなせるようになりたいモノです。       
12月20日 夏に来て下さったお客さんが、涼子に赤ちゃんの人形を送ってくれました。
涼子も人並みに女の子で、人形を抱きかかえては、頭をなでたりしていました。やはり男
の子だと赤ちゃんの人形なんか見ても、だっこするなんて事は無いですよね。うーん、不思
議なモノです。。。それがまた、お風呂にも連れていくと言って、一緒に入りました。自分が
洗ってもらっているくせに、その人形を洗おうって言うんですから、なにがなんだかわかりま
せん。女の子は、やはり小さいときから女の子なんですねえ。
12月21日 昼頃上越に仕入れに行きました。木島平は、その時少し晴れていたのですが、
新井市に入ると、 べちゃべちゃの雪がたくさん降ってきました。道路の所々には、すでに
除雪車で除雪された雪が、固まりで背の高さよりも高く残っていて、さすが新潟県は違うなあ
と改めて感心しました。夕方家に戻ってきて、今日は、高山村というところの子安温泉に行き
ました。だいたい2歳の乳児までお金を取るんですから、腹も立つのですが、それでも塩分の
多く含まれた良い泉質の温泉だったので、まあまあ気をよくして帰ってきました。高山村から、
中野市、牟礼村を通り信濃町のドライブインで食事をしました。このドライブインは、長野県内
ではほとんど食事をしない僕が、唯一気に入って何度か通っている食堂です。涼子が生まれ
て初めて来た食堂もここです。当時は、座布団の上に寝かせておけば、我々夫婦はゆっくり
食事ができたのですが、最近では涼子がテーブルにあるお箸や、醤油、その他の調味料、メ
ニューに至るまで、いたずらを仕掛けるし、ガサガサ歩き回るし、そこへもってご飯も食べさせ
ないといけないので、それはそれは大変です。今日も相変わらず、いたずらをしている涼子を
しかりながらの食事だったのですが、美味しく頂けましたので良かった良かった、えっへっへ・・
その食堂を出ると、雪が降っていました。信濃町から野尻湖の南側を三水村、豊田村、飯山
市、木島平村と帰ってくるのですが、フロントガラスが100万匹の白いハエに襲われているよ
うな感覚になるほどの雪でした。わかりますう?こんな大雪での運転感覚・・・。さあ明日の積
雪はすごいかも・・・・・
12月22日 年末・年始の食材を買い置き始めているのですが、もうどこにも入りません。
寒い地方だから外においていても大丈夫、と考えがちですが、朝晩はすごく寒いですが、日中
は4度5度になる日もあるので、そうそう外に放ったらかす事もできず、毎年収納に悩みます。
去年なんか発泡スチロールに保冷材を入れておき、納豆なんかを入れて外に出しておいたの
ですが、それがまた野ネズミに発泡スチロールをかじられ、なおかつ中身の納豆をしっかり食
べられていたことがありました。初めは犯人がなんだかさっぱり分からなかったのですが、近
所でそんなことを話しているうちに野ネズミだということが判明しました。田舎は困ります・・・
12月23日 先ほど午後11時ですが、外の温度計を見るとマイナス6.5度でした。もう寒い
です。夜の食事のお客さんが、熱燗と鍋焼きうどんを食べていました。当然ながらボクが作っ
たモノなのですが、こんな寒い日にうらやましく思いました。”自分で作って食べたらいいやン”
って思うでしょうが、これがやはり自分で作っていたのでは、心底美味しいと感じないのです。
やっぱりゆったりした気持ちで、いろいろたわいのない話をしながら、自分の注文したモノを待
ち、割り箸を割って、付だしをつまみながら酒を嘗め、ほんの少し七味唐辛子を入れてふうふう
言いながらうどんを食べる。もちろん食べ終わった後の鍋の後かたづけや、丼鉢を洗う事など
みじんも考えないで、無心に食べる、食べる、食べる。それが今日のように寒ければなお良く
て、美人のお姉さんでも横にいればもう死んでもいい・・・・・っと失礼しました。ふーん、春が来
るまでがんばって仕事をしーよおっと。
12月24日 クリスマスイブなんて10年くらい前までは、まあ人並みにボクもはりきっていまし
た。ところが36歳にもなると、この日の存在なども忘れていて、思い出した日には、商売に何か
つながらないかなあ、などと考える程度になってしまいました。それが、今年は子供も2歳になり
わかっているのか、いないのか、買い物に出るととりあえず、こんな田舎でも飾り付けがしてあ
り、にぎやかなので、涼子は嬉しそうにして、クリスマスは、子供のモノなんだなあって送ればせ
ながら思いました。駅に行く用事があったので、用事を済ませていると、涼子は、待合室にいた
おばさん達にみかんを一つもらっていました。家に帰ると、叔母から、おもちゃの人形とままごと
セットが届けられていました。木島平に住み始めて、一番お世話になっているロッジに挨拶に行
くと今度は、チョコレートなど涼子が好きそうなお菓子を、小さな手に持てないほどもらっていま
した。夜のレストラン営業をしていると近所の友達が、ママと一緒にケーキを持ってきてくれま
した。これはやはり、クリスマスは、涼子のモノです。。。
12月25日 母に27日から来てもらうようになりました。今日荷物を送ったと電話がありまし
た。母が来ると、さあ本番に突入という感じです。景気が悪いとは言いながら、こんな田舎まで
来てくれるお客さんがいるのですから、我々は、誠心誠意やるだけです。それでは皆さんお気
をつけて。
12月26日 毎年そうなのですが、雪のシーズンに木島平へ来られるお客さんの多くが、雪を
結構ナメテかかっていることです。今日のお客さんも夕方5時半頃ノーマルタイヤで、この辺り
を走っていて、身動きがとれなくなり、人の手を借りなければならなくなりました。僕たち宿サイ
ドができる事はしますが、プロの手を借りないといけない事故には、いっさいお手伝いできませ
ん。車の冬の装備さえしていればなんて事無いのに、それを怠ると大変なことになります。
どうか皆さん、こちらへ来られるときは、車の装備を十分にして、お出かけ下さい。
12月27日 母が来てくれました。金もないくせに、あれやこれやといっぱいのおみやげを持
って来てくれました。涼子や女房に冬用の服や、近所への配りモノ、母がこちらに来てから友
達になったお客さんになど、よくもまあこんなに持ってきたなあというくらいの荷物です。ちなみ
にボクにもあります。靴下です、除雪の時、特に足下が冷えます。よくわかってくれています。
感謝、感謝・・・・・
12月28日 良いお天気になりました。スキーをしている人たちも、とても気持ちよさそうで
す。買い物に行く途中、遠くの妙高山がとてもきれいに見えました。こんな日ばかり続くと、
言うことはなにもありません。まだ今シーズンは、一度も除雪機を動かしていないので、体
がラクです。お客さんも我々の体がついていけないくらいには、お見えになっていないので、
まだまだラクです。年末・年始も例年なら、ずっと満室が続くのですが、今年は、力不足で
未だ空室有りです。”嵐の前の静けさ”ということにしておいて、力を蓄えておきましょう。
12月29日 この仕事に携わるようになって、年末の慌ただしさと年始のゆっくりした気分
をあじわう事ができなくなりました。おせちの準備をしている母の姿を見るのが、年末の恒例
でしたが、今では料理をしているのは専らボクで、母は涼子の世話にかかりっきりです。ち
なみに今日は、おせちの準備ではなく、大根と小芋とイカの煮物、クリームコロッケ、みそ汁、
ご飯です。煮物をボクが作って、母・妻・娘に食べてもらうという構図は、ちょっと前のボクに
は、想像できなかった事でした。年始も普段は着ない着物を母が着ることにより、正月なん
だなあ、と感じたものですが、今では大勢のお客さんに来てもらっていますので、そんな雰囲
気など、どこにもありません。変われば変わるものです。。。おっと!あの長江健ちゃんが営
業にやって来たようです・・・・・
12月30日 久しぶりに忙しい一日でした。いっぱいのお客さんで少々ばて気味です。涼子
は、最近テレビで見た、バイオリンがひどく気に入っているようで、何でもかんでも顎の下に
挟んで、バイオリンを弾く真似をしています。さあいつになれば、楽器のひとつも弾けるよう
になるのでしょうか。
12月31日 今日で1000年代が終わるというのに、今までやらかしてきた悪事を反省する
時間もなく、何ともあっけなく終わろうとしています。明日から、”せん”ではなく、”にせん”とい
う時代に入り、僕たちはもう誰も、過ぎゆく ”せん” には戻れません。生まれてきて、母に
会い、父に会い、弟に会い、妻に会い、娘に会い、多くの友達に会い、楽しみ、悲しみ、裏切
り、裏切られ、巡り巡ってここまで来ました。明日からまた、今までと何ら変わらない日々が、
ゆっくりと僕たちの体を覆うようにやって来ては、素知らぬ顔でどこかへ行ってしまいます。
まだまだやっていない事、見ていない物が、ボクには多すぎます。悔いの残らないように、
2000年という時代を生きていきたいと思います。