親バカ父ちゃん子育て日記
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Boden in Grindelwald


2月1日 ボクはにおいに結構敏感です。というより、変なにおいが嫌いなのです。たとえば、家
の玄関が、カビ臭いとか、多くの物を料理した後のにおいが、台所ではないところで、なにやら
プッと香ってしまうとか、たばこのにおい等も嫌いなのです。ちなみに当館は、客室では禁煙にさ
せて戴いています。愛煙家の方には、食堂での喫煙をお願いしているのですが、それ故食堂に
たばこのにおいが、こびりついてしまうのです。お客さんが客室に戻ると、食堂の窓は全部開け
て空気の入れ換えを毎日します。それでです。本題は・・・。昨日の夜、食堂の窓を全開にしたま
ま、閉めるのを忘れて寝てしまいました。今朝起きて食堂に行と、食堂内は凍り付いたように冷
たく、置いてあるシクラメンの花は凍ってしまって、そのまま花を枯らせてしまいました。1階のト
イレに行くと、便器の中の水が凍っていて、小便をすると、小便の太さだけ穴があいて、周りは
そのまま凍ったままでした。唯一、雪が入り込んでいなかったのが救いでした。いやあ、寒い寒
い・・・
2月2日 女房が今シーズン初めてスキーに行きました。残る母と涼子とボクも見に行くことに
しました。平日なので、ゲレンデはさほど混雑していませんでした。涼子とボクは2回そりで滑っ
たのですが、1回目はゆっくりとしたスピードで滑ったので、大したことはなく涼子も喜んでいた
のですが、2回目はそれなりのスピードが出てしまって、かかとからできる雪のしぶきが涼子に
まともにかかってしまい、怖いのと冷たいので、泣かせてしまいました。もう一度やろうと言うと、
イヤという返事が返ってきました。せっかく喜ばせてやろうと思ったのですが、嫌われてしまい
ました。次回そりを怖がらなければいいのですが・・・
2月3日 宿泊のお客さんもないし、天気も良かったので、新潟県の十日町というところへ行っ
て来ました。母が着物の町だということを知っていて、一度行ってみたいということで出かけまし
た。ボクはとても時間がかかると思っていたのですが、1時間ちょいで行けました。着物や地元
の伝統工芸などが展示してあるところを少し見学して、温泉に行きました。十日町温泉郷とい
うところがあって、一軒の温泉宿を訪ねました。4時過ぎだったので、他のお客さんも一人しか
なくゆっくりできました。涼子に”ここは、トオカマチの温泉よ”と言うと、”そうか、トオマカチの温
泉かあ”と感心したように言っていました。おもしろくて、”トオカマチって言ってみ”と言うと、相変
わらず”ト・オ・マ・カ・チ”と言うので、何度も言わせてしまいました。ばかですね〜もちろんボク
がですよ・・・ 明日からまたお客さんです。がんばります。
2月4日 お客さんと話していてずいぶん遅くなりました。今日はこのへんで・・・・・
2月5日 今朝チェックアウトされたお客さんなのですが、40歳代の男性で、3人とも独身です。
スキーをされるとばかり思っていたら、スノーボードだと言うのです。皆さん仕事は違うようなの
ですが、とても仲がよく、おしゃべりで、うらやましくなるほど楽しそうにされていました。ボードを
するようになったのも、40歳になってからだと言うので、これまた驚きでした。ボクなどは、今ま
での人生の中で、スキーを2度ほど、それも高校時代にやったことがある程度で、スノーボード
など怖くて生涯やらないだろうと思っているくらいです。ボクよりもいくつも先輩なのに、すごく楽
しそうにされていて、やはり人生はこうでなきゃ!と思いました。今はボクもシーズン中なので、
遊んでばかりもいられませんが、もっとどん欲に仕事をして、どん欲に遊ばないと、と刺激され
たお客様達でした。
2月6日 今朝は5時に涼子のミルクを作りました。作ってやっているにも関わらず、ミルクを飲
み干した後、”お父さんなんかべー”となにやら、ボクに対して腹を立てたようなので、”そんなに
怒るんやったら、かいもん、つれったらへんわ、ふん!”とやってやったら、急に泣き出して、涙
を流し始めました。朝の早くから、娘に泣かれて大変です。そんなことくらいで泣くのなら、意地
悪な事を言わなければいいのに、自分が言われると、悲しくなるようです。だんだん人の話が分
かってきたようです。ボクも少し注意して、話してやらないと、知らず知らずに、無防備な娘を傷
つけることになってしまいます。謝るべきは、涼子なのでしょうが、少し反省させられました。
2月7日 今朝6時半に起きて着替えていました。いつもは寝ているはずの涼子が音もなく起き
てきて、”こんにちは〜”と言うのです。我々夫婦はおかしくなって、眠たいのにげらげら笑ってし
まいました。当の涼子は何かあったの?と言う顔で、相変わらず指をおしゃぶりしていました。
今日は、このへんで・・・
2月8日 最近よく電話が鳴るのですが、それは2月の11日、12日の宿泊の問い合わせがほ
とんどなのです。以前からこの日の問い合わせは多かったのですが、先週くらいからより多くな
り、今日なども30本ほどの電話の9割がその日なのです。年末年始は、2000年問題とかで、
敬遠されがちでしたが、この週末はスゴイ人になりそうです。お越しになる方は、混雑しますの
で、本当に気をつけて来て下さい。また、未だ、今週末を計画されている方は、その他の週末、
もしくは、平日にしていただいた方が、ゆっくり過ごして頂けると思います。
2月9日 長野まで仕入れに行きました。木島平では、吹雪だったのです。南へ行くに従って、
雪の降り方に勢いがなくなってきて、長野市内に入った頃には、いいお天気で、雪なんてほとん
どありませんでした。また木島平に近づくにつれ、雪が勢いを増し、雪は降り続けていました。
わずか数十キロしか離れていないのに、ホントに別世界です。
2月10日 夜の11時ですが、涼子はミルクを飲んでいます。ハイジのビデオを見ながら飲ん
でいます。もう後数分で、眠ると思いますが、もう後数時間後には、再度ミルクをねだられま
す。ご飯もとりあえずは食べているのですが、やはり深夜、もしくは、早朝に起こされてしまいま
す。なんとか朝まで寝てくれないかなあ〜。
2月11日 連休初日でいろいろ疲れてしまいました。明日から来られるお客さんもどうぞ気を
つけてお越し下さい。タイヤチェーンは早めにお願いします。
2月12日 最近涼子は、僕らが忙しくしていてかまってもらえないと、”おなかいたい”と泣き
始めます。母が飴でもやるとたちまち機嫌が良くなって、知らん顔をしています。シーズン中
は、忙しい時間が結構あるので、普段はヒマにしていて遊んでもらっているのに、突然全くか
まってもらえない時間がやって来るので、何がなんだかわからなくなっているんだと思いま
す。かわいそうに思いますが、仕方ありません。春になればイヤと言うほど遊んであげます。
2月13日 夜の食事の予約が入ったので、足りないアルコール類を買うために国道の方
へ出かけたのですが、117号線は滑り終えたお客さんで渋滞し、途中で引き返して来まし
た。久しぶりに渋滞に巻き込まれそうになりましたが、都会の皆さんは大変ですね。ボクは
車の渋滞と電車の乗り換えの待ち時間がイヤで、田舎に来たと言っても過言ではないくら
い、渋滞は大嫌いなのです。ん〜、皆さんはしぶとい!
2月14日 昼ご飯の時、涼子がふざけていたので、いつものように怒鳴ってやったら、”こわ
かった〜”と言って、泣き出しました。初めてです。ボクが怒鳴ったことに対して泣き出したの
は・・・。悪戯をするたびに、ボクはよく怒鳴るのですが、涼子は知らん顔で悪戯を続けていまし
た。”くらいとこへつれていくぞ”と言うと、悪戯をやめて、とりあえずその場は収まっていたので
すが、別に表情を変えるわけでもなく、自分の娘ながら、こいつはしぶといなあ!とよく思って
いました。ところが今日初めて、ボクが怒っているのが理解できたらしく、いつものように口を
への字に曲げて泣き始めたのです。やりました。やはり父さんは適度に怖くなければなりませ
ん。これで少し躾がしやすくなりました。
2月15日 朝起きると雪が降っていました。それが今午後10時半ですが、まだ降り続けてい
ます。今日は宿泊のお客さんがいないので、温泉でも行こうと思っていたのですが、夕方にな
っても雪の勢いは弱まらず、大雪警報も出ていたので、出かけるのはやめました。ホントにス
ゴイ雪です。皆さんどうかタイヤチェーンは早めに、気をつけてお越し下さい。
2月16日 午後11時ですが、まだ雪が降り続いています。昨日の朝、起きたときにはすでに
数十センチ積もっていたので、15日の早朝から降っているのです。除雪機を使っても、雪が積
もりすぎて、思うようにはかどりません。もうそろそろ止んでくれてもいいと思うのですが、どうな
りますやら・・・・・
2月17日 最近涼子はボクを嫌っているようで、早くも粗大ゴミ扱いにされています。寝る時も
ご飯の時も、テレビを見る時も、全くボクには寄りつかず、女房の方にばかり行きます。女房と
同じように接していても、これだけ差がつくのはいったい何なのでしょうか?女房も涼子に対し
て怒るし、知らん顔をする時もあります。ボクだけ特に涼子をきつくしかっているわけではない
し、まただっこもするし、遊びもします。差があるとすると、着替えはボクはほとんどしないし、お
むつの替えも3対7位で、ボクの方が少ないです。涼子個人の世話の量が、女房とボクでは圧
倒的に女房の方が多いです。やはりこの違いなのでしょうか?う〜ん、悔しい!!!    
2月18日 昨日は雪が止み、いいお天気になったのですが、今朝起きてみるとまたスゴイ量
の雪が積もっていて、除雪に追われてしまいました。以前地元の人に、2月も15日も過ぎる
と、雪が降るには降るが、雪の量もだんだん落ち着いてくると言う話を聞きました。実際、木
島平に移住してから、このことは少なからず、当たっていたのですが、今シーズンばかりは、
はずれてしまいました。今日も一日ひどい雪で、うんざりしてしまいました。今日は宿泊のお客
さんがいなかったので、温泉にでも行こうと企んでいたのですが、それも雪の多さに拒まれて
しまいました。もう雪は降らないで下さい。
2月19日 偉そうに言うわけではありませんが、ボクは結構若く見られます。確かに若く見ら
れることは、嬉しい事ですし、よい面もいくつもあります。しかしながら、宿の親方としては、あ
まりよくない事があります。なぜなら、高校生や大学生のお客さんにアルバイトとか、このウチ
の息子とかに見間違われて、友達のように話されることがあります。ボクよりも20歳も離れて
いる人たちに、友達言葉で話されるのは、ボクとしては、あまりおもしろいことではありません。
それで、です、本題は・・・。あまり若く見られないように、シーズンに入る12月初旬から、ひげ
を伸ばし始めていました。ひげを伸ばしていると、やはり年相応と言うか、老けて見えます。サ
ービス業をしている人間としては、失格の風貌になってしまいました。それでもなめた口を利か
れるよりはましだと思い、伸ばしていました。女房も良くは言いませんし、涼子もひげが痛いと、
ボクの愛情あふれる頬ずりを嫌がっていました。それを今日、理由あって、そり落としました。
またかわいい?ボクの顔が出てきました。う〜ん、どう見ても親方の顔ではありません。何とか
いい顔にならないものでしょうか?
2月20日 ここ数日続けて、涼子の深夜のミルクがありません。今までずっと起こされてきた
のに、少し体が楽になりました。それでもいつ起こされるか、という恐怖はあります。今日もゆ
っくり寝ていてほしいものです。
2月21日 ここに来て雪がずっと降り続いています。もういい加減止んでもらいたいのです
が、まだ降っています。朝起きて、そっとカーテンを開けて外を覗いたときに、雪が音もなく降
っていたりすると”やられた”というなにやら憂鬱な気分になります。今日もそうでした。明日は
どうでしょうか・・・・・
2月22日 穂高へ行って来ました。朝チェックアウトのお客さんを送り出し、豊田飯山のICに
向かった時はスゴイ量の雪で、全くスピードが出せませんでした。それが南に行くにつれ、雪の
量が少なくなっていき、同じ長野県でも全く違った景色でした。穂高の方も山沿いは、真っ白で
したが、中心地街はぽかぽか陽気で、木島平が雪まみれになっていることなど、誰も信じてくれ
そうにないようでした。涼子は、車に乗っている間、ほとんど眠っていて、また一段と日焼けをし
たみたいです。
2月23日 今午後11時を少し回りましたが、涼子が突然”ウエホみる”と言い出しました。”ウ
エホ”とは、”アルプスの少女ハイジ”のことです。ビデオを見ているのですが、何かしらハイジの
事がとても気に入っているみたいです。昨年の秋、涼子もつれてスイスに行きましたが、ハイジ
の故郷マイヤンフェルドには行きませんでした。それでもアイガー、メンヒ、ユングフラウが見え
るグリンデルワルドに滞在していたので、その事を少しでも覚えてくれていたらいいなと思いま
すが、2歳じゃね〜。。。
 
2月24日 今日も朝から雪でした。昼間に上越へ仕入れに行こうと思っていたのですが、スゴ
イ吹雪で、5,6キロ走って帰ってきました。週間天気予報では、今週は今日雪が降ると、後は
全く雪マークがないので、一安心しているのですが、さあ、どうなりますやら・・・・・
2月25日 朝起きるとまだ雪が降っていました。ゆっくりもしてられず、上越へ仕入れに出かけ
ました。午後から、涼子が注射だったので、急いで買い物を済ませました。帰るとすぐに除雪を
始めました。母が奈良から手伝いに来てくれたので、飯山駅へ迎えに出かけ、帰ってきて暗くな
るまで、除雪を続け、一段楽してお茶を飲みかけた時には6時になっていました。宿泊のお客さ
んがいなかったので、山之内町にある箱山温泉に出かけました。体が冷え切っていたので、と
ても気持ちよく浸かっていられました。涼子は相変わらずシャワーで遊んでいてご機嫌でした。
は〜、疲れました。
2月26日 小さい方の風呂の水が朝から出ませんでした。水道管が凍結してしまったのです。
風呂場にストーブを持っていき、蛇口の辺りにお湯をかけたりしましたが、一向に解氷する気配
がありませんでした。今日は満室で、どうしても風呂がふたつ必要で、水道屋さんを呼びまし
た。結局、凍結に気づいてから、6時間ほどかかって解氷し、事なきを得たのですが、今日は
晴れて除雪が無いと思いきや、こんな状態で、シーズン中は何が起こるかわかりません。
2月27日 テレビでベンチャーの起業家達が上場するとかで、かっこよく映っていましたが、ボ
クなんかよりもはるかに若くて大金持ちなんだからすごいですよね。中高年のおじさん達が、若
い青年社長に頭下げて名刺交換したりしてるんですから、スゴイですよね。くっそー!俺にはマ
ネできんなあ〜!!!
2月28日 母の62回目の誕生日でした。今日は宿泊のお客さんが無く、吹雪いていたので、
ひまだろうなあと思っていたのですが、食事のお客さんに結構来ていただいて、バタバタしなが
ら、誕生日のメニューを考えていました。結局寿司を握ることにしました。ケーキはお店で買って
ロウソクに火をつけて、食事にしたのですが、理由をわかってか、わからずか、一番喜んでいる
のは、やはり涼子でした。ハッピーバースデーの歌はそれなりに歌えるのですが、なぜケーキが
あったり、ロウソクがあるのかは、わからないと思います。それでもみんな嬉しそうにしていたの
で、やはりボクも少し嬉しかったのです。
2月29日 店が定休日なので、八ヶ岳まで出かけることにしました。朝は曇っていたのですが、
八ヶ岳につく頃には、とても良いお天気でのんびりできました。八ヶ岳山麓でレストランをして成
功している人がいてその人のお店に行って来たのですが、ログハウスのいいお店で、ホントに
理想的な、見習うべきところがいくつもあるすばらしいお店でした。八ヶ岳を後に、白樺湖を通
り過ぎ、上田市内に入り、別所温泉に行きました。今日は大湯というお風呂に入りました。1月
に行った大師湯はものすごい人で、泉質を楽しむも何もなかったのですが、今日の大湯は、そ
れなりにお客さんがあり、泉質もいいなあと感じられるくらいにゆっくり浸かることができたので、
骨休めには最適でした。何より母が気に入ってくれたので良かったです。それから信濃町のドラ
イブインで食事をして、帰ってきたのですが、長野県をほとんど縦断するくらいのドライブでした
が、仕事ばかりが能ではありません。遊べる日はじゃんじゃん遊んで、また明日からばりばり仕
事をやりたいものです。