親バカ父ちゃん子育て日記
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7月1日 昼寝をしていた涼子がぐずり始めました。女房は買い物に出かけていて、ぐずる
涼子を横目にボクはテレビを見ていました。10分程度、”どうしたの?” とか、”こっちおいで”
等と涼子に話しかけましたが、ぐずぐず訳の分からない言葉を発しながら彼女はねころんで
いました。ようやく泣き顔でボクのそばにやって来ると、なお大きな声で泣き始めました。
”どうしたの?””何か飲む?””だっこ?””しーでんの?”と一通り問いかけましたが、泣いた
ままだったので、テレビに目を向けたほんの一瞬に、立ったままの涼子の足下がぼとぼとに
濡れていました。当然ながら畳もぼとぼとになり、ボクの怒りは爆発しました。”しょんべん
やったら、しょんべんってゆわんかあ!” と大声で怒鳴りつけると、涼子はうんうんとうなずき
はしましたが、より大声で泣き始め、”なんべんおんなじこと言われたらわかるんやあ!”
とボクもより強い調子で怒鳴ってやりました。小さい体の涼子は、ボクに怒鳴られるだけで、
言い返す術も知らず、ただひたすらボクの怒りが治まるのを泣きながら待っていました。
小さな涼子を泣かせてしまうのは、なによりたやすい事です。口をへの字に曲げて、小さな
白い歯を見せて泣いている涼子を見るのはとてもつらいことです。自分の娘に本気で怒る
事はなかなかつらいものです。
7月2日 ここ数日暑い日が続いています。涼子は近所の友達と一緒に家の中や外を
走り回り、汗で体中がべちゃべちゃしています。たまにボクの所によってきては、顔をくっつ
けていくので、気持ち悪くて仕方ありません。子供達は暑かろうが寒かろうがホントに元気
です。ボクはあまりに暑いので、夕方になるまで外には出ませんでした。しかし5時頃にも
なるとひんやりした風が吹いてきて、少しの時間外に出て畑などを見て回りました。ゴール
デンウィーク直後に植えた野菜達のいくつかは枯れてしまいましたが、多くは元気に育ち、
夏のお客さんがピークになる頃、収穫できそうです。それから店を閉める時間に、女房と
涼子が今年初めてのかぶと虫を見つけて来ました。さっそくトマトをあげるとびくともせずに
トマトに口をつけて、水分をちゅーちゅー吸っていました。ホタルも姿を見せ始めました。
そろそろ夏が木島平にもやってきたようです。
7月3日 昼の営業を終えて、山田温泉という南志賀にある温泉地に行きました。今週末に
わざわざ大阪から、癌に患ったお客さんがお見えになるのですが、僕たちがいつも出かける
所は何というか、ざっくばらんな温泉が多いので、ちょっとは優雅な温泉をと思って探しに
出かけました。温泉旅館で日帰り入浴をさせてくれるところに行ったのですが、果たして
お客さんはどういうところを好むのか、少し緊張しています。それから夜の営業を終えてから
ホタルとかぶと虫探しに出かけました。ホタルは車のウィンカーをつけているとあっちからも
こっちからもという感じで、多くのホタルが僕らの方にやってきて、最初は暗闇の中何がなん
だかわからないという感じの涼子も、多くのホタルが自分の所にやって来るので、大きな声で
はしゃいでいました。10匹程度捕まえて今家の中を飛び交っています。ホタルスポットから
移動しかぶと虫ゲット作戦に行きました。まだ夜は随分涼しくて、今日はメス1匹だけでした。
涼子は夜からのお出かけで終始嬉しそうで、帰ってくるとすぐに眠ってしまいました。
7月4日 待望の海水浴に出かけました。足の痛みも少し残っているのですが、暑さと良い
お天気の誘惑には勝てず、日本海の柿崎目指して走りました。ここ数日良いお天気が続いて
いたので、海水は冷たくもなく、海開きがあって間もないということもあり、海もとてもきれい
でした。涼子を浮き輪に乗せたのですが、どうも波が怖いらしくすぐに嫌がって、パラソルの
下で、砂で遊んでいました。ボクはといえば、それはもうシュノーケルをつけ海に潜るや否や、
小さなカタクチイワシの群に遭遇し、とてもラッキーでした。海の底を這うようにヤドカリを
探していたら、カレイを見つけて捕まえようと追いかけましたが、素手で掴まるほど敵もバカ
ではなく、波打ち際まで追いつめたところで、大きな波にボクもカレイもさらわれてしまって、
見失ってしまいました。宿泊のお客さんがあるので、1時間程度で海からあがり、仕入れを
済ませ帰ってきました。体が万全ならもっと楽しかったのですが、残念です。涼子に ”海
好き?” と聞くと、”キライ” とひとこと言われてしまいました。喜んでいたのは、ボクだけ
だったようです。
7月5日 高校時代の山の友達が遊びに来てくれました。あまり時間もないし、足のことも
あって、山登りはできませんでした。戸隠でそばを食べ、黒姫で地ビールを飲んだりしながら、
あれやこれやと尽きることのない話を続けていました。彼は今大阪のど真ん中で仕事をして
いるのですが、都会で仕事をしているのが不思議なくらいの根っからの山大好き人間なので、
早くネオンの大阪を離れて、長野の山に越してくるように、再三誘惑をしてやりました。あい
にくの天気で、北信五岳の視界が随分悪かったのが残念です。涼子はなぜかそばはあまり
好きではないらしく、ほとんど食べませんでした。会計の時におばちゃんからもらった飴が
とても嬉しかったようで、車の中では終始ご機嫌でした。
7月6日 今日も暑い日でした。夕方6時頃には涼しくなってきましたが、日中は車で町まで、
買い物に出かけたりすると、嫌になるくらいの暑さでした。こんなに暑いのに、冬になると
信じられないくらいに雪が降り積もって、道路も凍ってしまいます。宿泊のお客さんにそんな
話をすると、一応は驚いたりしてくれていますが、実感がわかないという感じです。涼子は、
雪焼けの肌が畑焼けの肌になり、また夏の日焼けの季節になり、白い肌で生まれた彼女が
別人のようになっています。
7月7日 お客さんと一緒に出かけました。善光寺をお参りしたいということで、長野市の方
に車を走らせました。思っていたほど暑くはなくホッとしました。涼子もお参りするところという
事がわかっているらしく、小さな手を合わせていました。善光寺から戸隠に向かいました。
そばの味はよくわからないボクなのですが、それでも何となく美味しいと感じるお店があり、
そこへ行きました。お客さんは大阪からお見えになっていたのですが、”こんなそばは、大阪
では食べられへんなあ” とお褒めの言葉を頂戴したので、これまたホッとしました。そばを
食べた後、そば屋の近くの温泉に行き、帰って来ました。涼子は相変わらず元気で、走って
いてつまずいても泣きもせず、お客さんのおばさんに絆創膏をもらうやいなや、より元気になり
一日ハッスルしていました。
7月8日 最近どういう訳かずっと忙しくて、今日も一日中仕事をしていました。7月に入り
人間が遊ぶ方向に動き出したのでしょうか?足の痛みは痛み止めの薬を飲み続けている
甲斐があってか、6月の初旬頃に比べると随分和らいできました。僕たちが忙しくなると
かわいそうなのは涼子で、誰にも構ってもらえないどころか、何かするとすぐにしかられる
ので、おもしろくないと思います。これから2ヶ月の辛抱です。去年の夏はいろいろドラマが
ありました。この夏はどんなドラマが待ち受けているのか楽しみです。夏休みは家族連れで
毎日いっぱいになります。機会があれば是非お越し下さい。
7月9日 癌を患ったお客さんが3泊もしてくださり、今朝チェックアウトされました。何か
してあげないと、どこか楽しいところへ案内しよう、ゆっくりできる温泉に浸かってもらおう
等といろいろ悩みながらの4日間でした。わざわざ大阪からお見えになりましたが、自分
にはこれといって何もする事ができませんでした。それどころかかえって、我々家族に対し
て、何かと気遣いをしてくれていたのが、痛いほど感じられました。善光寺に行ったときに、
お守りを買い、涼子に手渡すように言いました。”キヲ、ツケテネ” ”涼子ちゃんから元気
のパワーをもらうわな” と言って手を握っていた光景が印象的でした。料理にも普段より
気を使いましたが、未熟なボクにできることはタカダカしれています。それでも文句ひとつ
言うわけでなく、ほとんどを食べて下さいました。忘れられないお客さんのひとりになりそう
です。どうか元気にお過ごし下さい。
7月10日 インターネットというのはホントにすごいものだと思うことがありました。昨日の
朝、電話がありました。”インターネットを見て沖縄から電話しています” というお客さん
からの問い合わせでした。まさか沖縄からかぶと虫を採るために、びっくりりえたんまで
お越しになるとは考えにくいですが、電話での子供達の話は真剣でした。ボクも彼らの
質問に対して、子供電話相談室の先生にでもなったようで、まじめに答えました。果たして
沖縄の子供達はこの長野県までやって来るでしょうか・・・・・。それともう一つ、今日の夕方
テレビ東京の”テレビチャンピオン”という番組から、予選に出ませんかとの依頼がありまし
た。女房が受けた電話ですが、何やら昆虫に関する企画だったようです。もちろんボクには
専門的な知識は何もないので断ったのですが、どのようにしてこのびっくりりえたんのページ
にまでたどり着いたのか、興味津々です。インターネットというのはおもしろいものです。
7月11日 本来なら海に遊びに行く日でした。ところが涼子が ”ウミキライ” とショッキング
な事を言うので、”どこに遊びに行きたいの?” と聞くと、”ドウブツエン” と何度も言うので、
この暑い中、長野市内の動物園に行きました。ボクはほとんどいやいやながら、連れていって
やっているという感じでした。案の定涼子は、動物を見て歩くという行為があまりおもしろくない
らしく、”ツカレチャッタ、ダッコ” を連発し、またまた我々夫婦はより疲れてしまいました。
暑い一日だったので、ボクの体はビールほしいサインが点滅を続け、夕方には木島平に
戻り、シャワーをして外で食事を始めました。7時にもなると風が心地よく、見慣れた山の
風景でも休みの日ともなると、贅沢な気分にさせてくれました。もちろんにわかビアガーデン
で飲むビールは最高でありました。あたりも暗くなり、ほろ酔いのところで、花火をして一日を
終えました。涼子も動物園の中を歩く以外は、大ハッスルの一日でありました。
7月12日 涼子はほぼ完璧に小便を我々に知らせる事ができるようになり、長い間つけて
いたおむつをやめて、パンツをはいています。夏を迎えて蒸れない普通のパンツをはけるよ
うになり、涼子自身も良かったと思います。ところが問題がひとつあります。それはウンチで
す。ウンチが出るのを知らせることはできるようになったのですが、小便のようにトイレでする
ことができないのです。トイレに連れていき、便座に座らせると、”デキナイ” と言って、全く
ウンチを気張ろうとしないのです。今日も”ウンチ” と言っておいて、トイレではできません
でした。そうです、昨日涼子用の子供便座を買ったのですが、それに座らせて、しばらく放っ
ておいたのですが、泣き声ばかりが大きくなり、結局ウンチはできませんでした。ウンチは
おむつをはいて、立ったままでしか気張ることができないのです。もう少しだとは思うのです
が、涼子も踏ん張り時です。ちなみに今日は、ウンチがもよおしたにも関わらず、ウンチを
することなく眠ってしまいました。
7月13日 女房が買い物に出かけている間に、昼寝をしていた涼子が起き出しました。
ボクは涼子のいる隣の部屋で横になっていたのですが、起きるとすぐに ”かあさんは”
と一言。横になっているボクを無視して食堂の方へ行き、”かあさ〜ん、かあさ〜ん” と
泣きながら女房を探しています。ボクのことは彼女の目に入っているのですが、ボクの
事はまるで呼んでくれません。大きな泣き声が一瞬途絶えました。どうしたのか不安に
なり涼子のいる方へ行ってみると、両足が小便でぼとぼとに濡れていました。また怒鳴り
つけようかと思いましたが、”おしっこはお便所でするんやで!” と比較的優しく注意を
し、小便を片づけました。父さんも育児に参加しているわけですから、たまには 
”とうさ〜ん” と起きた機嫌の悪いその時に呼んでほしいなって思いました。
7月14日 宿泊のお客さんのチェックアウトが早かったので、朝食をとる前にみんなで
畑に行きました。女房はトマトの支柱の交換、ボクは伸びたい放題に伸びた雑草刈りを
しました。涼子は畑に行き、5分と経たないうちに ”オウチカエル” と言いだし、家に
連れて帰り、女房とボクは畑仕事を続けました。畑の雑草を一通り刈り終えると、庭の
雑草刈りも併せてやりました。大きめのはさみを両手を使ってザクザクやるもので、
今でも腕がパンパンに張って力がしっかりと入りません。それから刈ったのは雑草だけ
ではありません。実は昨年の11月くらいからずっと伸ばしていた髪の毛も、女房にカッ
トしてもらいました。こんなに髪を伸ばすのは高校生の頃以来だったかもしれません。
ホントはもうしばらく伸ばしていたかったのですが、ヘアーバンドをしていても、かなり
煩わしく感じるようになっていて、”雑草を刈るくらいやったら、髪の毛も切ったら?” と
女房に言われてしまい、カットしてもらいました。すっきりしたのですが、何となくもった
いなくもありました。髪の毛を切ったボクを見た涼子は・・・・・、無視でした。さびし〜!
7月15日 とうとうトイレでウンチができました。涼子です。明日からどのようになるか
わかりませんが、涼子のウンチに長らくつきあっていたボクは、とりあえず大きなウンチが
出てきたのをしっかり見届け、涼子もホッとしたような顔でボクを見つめ、めでたき瞬間を
分かち合いました。昨日雷が鳴って、それをひどく怖がっていた涼子に、ウンチがトイレで
できない人の所に、またかみなりさんが来るよ、と言って少しおどかしてやると、がんばって
ウンチをしてくれました。明日もこの作戦が涼子に通用すればいいのですが・・・・・。
7月16日 何十日かぶりにギターをほんの数十分弾きました。足腰が痛くてそれどころで
はなかったのですが、痛みも随分落ち着き、弾いてみました。しかしながら、このギターを
弾く姿勢というものも、腰の痛みの中枢部分をひどく痛めつけていました。一連の足腰の
痛みの原因は、仕事の姿勢と、車の運転だけにあると思っていたのですが、こんな遊びの
ギターにまで腰を侵されていたとは思いもよりませんでした。もちろん育児にも同じ姿勢を
する事がたくさんあります。まだまだ人生長いのですから、気をつけないといけません。
7月17日 一昨日涼子がトイレでウンチをしたことは記しましたが、ちなみに昨日は
トイレに行ったにもかかわらず、ウンチは出ませんでした。今日も朝から気にはなってい
たのですが、涼子の口から ”ウンチ” の言葉は発せられませんでした。夜の営業時間
中にとうとうもよおしたらしく、トイレに連れていきましたが、やはり出ませんでした。どうも
おむつをはいたまま、立った姿勢でこれまで踏ん張ってきたので、そのやり方が、やりや
すいらしく、”ミッキーサンノ、オムツデスル” というのが涼子の口癖になっていて、実際
おむつをはかせるととたんにウンチをします。つい今もそうでした。粘り強くトイレでさせる
ようにするほかありません・・・・・。
7月18日 都合で長野市内に行くことになりました。女房と涼子はボクの仕事が終わる頃
車で長野まで迎えに来てくれることになりました。そうです。こちらに来て初めて最寄りの
飯山駅から電車に乗りました。駅に行くときは、ほとんどがお客さんの送迎です。涼子の
目には ”ばっちゃん” の送迎が駅の全てでした。駅に着くなり、”バッチャンハ?” と
言い、ボクだけが電車に乗り込むと、自分も連れて行けと、電車の窓から手を振るボク
には、無視同然で怖い顔です。3分ほど待ち合わせ時間があり、電車の中からボクは、
女房に抱きかかえられる涼子に手を振り続けました。ほんの一瞬気を取り戻したのか、
右手の拳を上げかけましたが、すぐに手を下ろし、不機嫌面をむけられたまま、電車は
出発しました。次回は一緒に行こうね・・・。
7月19日 朝から組合の仕事に振り回されていました。地域で暮らしている以上避けては
通れない事ですから、仕事は誠実にこなさなければなりません。涼子は暑い日中であっても
そんなことは関係なしで、家の中を走り回り、ボクが少し休憩でもしようと横になると、すぐに
馬乗りになって、汗でべちゃべちゃした腕や足、顔をボクの体にくっつけてきます。”暑いから
ひっつかんといて” と言っても素知らぬ顔で、より顔をにこにこさせながらボクに嫌がらせを
します。夜に食事の予約をもらっていたので、さあ仕事をしようとするとまた涼子が、”おしっ
こ” 等とリズムを狂わすことを言います。世の中こんなものでしょうか?本来の仕事に打ち
込むのには、いくつものハードルを越えながらこなしていくものなのでしょうか。
7月20日 昼の営業を終えてから、涼子と二人で買い物に出かけました。ここからは1時間
程度かかるのですが、”イッショニイク” と言って聞かない娘を連れて出ました。帰り道、
アイスクリームやさんに寄りました。”涼子はなに食べる?” と聞くと、”ブルーベリーガイイ”
などと言うのです。どこでそんなしゃれたことを聞きつけるのか、びっくりしてしまいました。
ボクが涼子の年にはおそらく母が有無を言わせず、アイスクリームならバニラと決めつけて
いて、それを喜んで食べていたと思います。それが3歳にもならない娘が ”ぶるうべりい”
なんて言うんですから、これから先が思いやられます。
7月21日 つまらない用事で忙しくしています。時事問題が大好きなボクなのですが、
サミットの事が気になっているのに、テレビはおろか新聞にもまともに目を通していません。
メールを沖縄のお客さんから頂戴し、昨日は”人間の鎖”に子供と一緒に参加していた、と
お知らせいただき、平和ボケしぼんやり過ごしている自分がとても恥ずかしく感じました。
ボクひとりでは当然ながら何もできませんが、もっと世の中の動きに敏感になっていたい
ものです。もちろんそれは、家族のため、子供のため、自分のためなのです。
7月22日 畑に行ってみると、真っ赤に熟したトマトがいくつもありました。プリンスメロンや
なすび、ピーマンなども収穫し、奈良の実家に送りました。ものすごい量のトマトができそうで
す。例年ほどは甘くありません。もしとびっきり甘いものができれば産地直送致します。送料
を払ってでも食べてやろうという方はメールでお知らせ下さい。夏のシーズンに入り、宿泊の
お客さんと食事のお客さんがそれぞれお見えになるので、冷蔵庫の中はいっぱいです。もの
すごく冷たいトマトを食べたいのですが、イマイチ冷えが悪いです。涼子は相変わらずウンチ
が出ず、困っています。
7月23日 涼子とスーパーに買い物に行きました。牛乳売場から卵売場にそっと移動した
その時、涼子はボクを見失ったのか、”オトウサン” と小さな声がひとつ聞こえたかと思うと、
”オトウサン、オトウサン、オトウサ〜ン” と涙声が響き、”りょこたん、こっち” と言うと、
その声を聞き、ボクを見つけた涼子は大声で泣き始めました。そんなことがあったかと思う
と、さっきは ”オトウサントオフロ, ハイラナイモ〜ン” と言い、続けて ”オカアサントハイル”
などと憎たらしいことを言いやがるのです。もう随分涼子には無視されることが多くなりまし
た。3歳直前でこんな感じですから、話をしてもらえなくなるのも時間の問題のようです。
7月24日 食事のお客さんがかぶと虫を1匹持ってきて、涼子にくださいました。日頃
見慣れているくせに、いざ手渡されると、”カブトムシ、コワ〜イ、キラ〜イ” などと言うので
す。今の時期のお客さんのほとんどが、かぶと虫を採りに来ているというのに、我が家の
娘がそんなことを言うのですから、主としてはどうしようもありません。涼子がまだ1歳の頃
は、訳も分からずいろんな虫を捕まえていたくせに、昨年辺りから怖がるようになってしま
いました。木島平のこんな田舎に住まいして虫が怖いなどと言うので、これから何とか訓練
をしなければと思います。
7月25日 店が定休日なので、昼前から涼子と二人で上越まで仕入れに出かけました。
涼子がいると何かと手間取り、時間がかかってしまいます。たとえば車の中では、”ナニカ
タベタイ” とか ”ナニカノミタイ””ネムタクナッテキタ”等々いろいろと注文をくれます。
女房が一緒の時は問題ないのですが、ボクひとりだと、当然ながら運転をしているわけで、
非常に危ないのです。涼子の機嫌を損ねないように車の中では、CDをかけます。もちろん
子供用の音楽を車に乗っている間中かけています。近頃今のCDも3年になり飽き飽きして
いたので、涼子が乗っていてもボクの好みのものをかけたりしていました。今日は稲垣潤一
をかけていました。それをです。前置きが長くなりました。涼子は口ずさむようになったの
です。”1969の片想い” という歌があり、”ナインティン、シクスティナインのボクは”という
サビの部分を ”・・・まいんのぼくは” と歌っているのです。それもうちわをギター代わりに
して、右手をストロークさせているのです。ボクはおかしかったのですが、涼子と同じように
ハンドルを持ちながら、右手をピックを持つようにしてストロークのマネをすると、”オトウサン
モ、コレヤッテ” とボクにうちわを渡すのです。さらにおかしくなってボクが大きな声でこの
歌を歌い始めると、”オトウサン、キコエナイ” と歌うのをとがめられてしまいました。
ボーカリスト志望だったボクを差し置き、自分が歌うというのですから、厚かましい娘です。
10回くらい繰り返し、繰り返し歌いながら帰って来たのでありました。
7月26日 2,3日前に虫に顔を刺されて、涼子の右目は大きく腫れていました。ようやく
腫れがひいてきたと思ってホッとしていたら、また今日右の目の辺りから右顎にかけて、
4つほど刺された痕があり、今度は右目も左目もボッコリ腫れて涼子じゃないような顔つき
になりました。かわいそうで仕方ないのですが、どうすることもできず、治るのにまた2,3日
かかりそうです。
7月27日 涼子はあちこち虫に刺されているので、キンカンをぬろうとするのですが、1度
掻きむしった後に薬をぬったらしく、ヒリヒリしたようで、それから薬をぬらせません。薄着で
外を走り回り、もうすぐ3歳にはなるものの、まだまだ頭の部分が熱いので、虫は喜んで涼子
のような乳幼児の顔周辺をねらってきます。あまりにも刺され方がひどいので、風呂上がりに
泣いて叫ぶ涼子を押さえつけて、キンカンをぬりました。別に痛くもないのですが、大声で
ぎゃ〜っとひとしきり叫んだ後、眠ってしまいました。虫が飛んできても、それを手で払う術す
ら、持ち合わせていないのですから、親が守ってやるほか仕方がありません。とは言っても
走り回りたい娘を家に閉じこめることはできないし・・・、虫のヤツ!コロシタル!!
7月28日 晩ご飯の時、ボクの顎に何か付いていたのでしょう。それを見つけた涼子が
”ナメテアゲル” と
ボクの顔に顔を近づけてきて言いました。その涼子の顔を見ると、口
の周りに何やらおかずやごはんの破片をいっぱいくっつけていました。自分のこともまとも
にできないくせに人の世話を焼こうとするのですから、これまた思いやられます。
7月29日 夕方からずっと忙しく涼子にかまってやることができませんでした。お客さんの
オーダーをこなしているときに、涼子に ”ミルク” と言われてもすぐには準備できず、あま
りにしつこく言うと、ボクもつい怒鳴ってしまいます。10時になってもかまってやれずにいる
と、涼子はひとり泣いていました。こういう状況で、ボクがだっこしてやるときまって、”オカア
サントコ、イキタイ” と言われてしまいます。”お父さんきらい?” と聞くと、”キラ〜イ” と
やられてしまいました。母はいいなあ!
7月30日 暑い一日でした。夕べ寝るときから暑くて、夜中にも何度か目を覚ましてしまい
ました。扇風機でもつけて寝ていれば起きることもなかったのでしょうが、暑い日でした。
涼子は相変わらず元気で、日中の一番暑いときにでも、友達と一緒に外を走り回っていま
した。海水浴に出かけたお客さんもありました。気持ちよかったでしょうね。夏の暑い時期
に、日本の夏を代表するお祭りなどに涼子を連れていってやりたいと思うのですが、この
仕事を続けている以上お預けです。これからしばらくはこの暑さが続くのでしょう。ばてない
ように仕事をこなさなければいけません。
7月31日 涼子が3歳の誕生日を迎えました。小さなケーキを買ってお祝いをしました。
ロウソクに火をつけて、明かりを消して、小さく手をたたきながら、歌を歌っているときの
涼子の顔は、嬉しそうで嬉しそうで、いつもこれくらいご機嫌ならば、子育てなど楽に違い
ないのになあ、なんて思いました。思い起こせば、3年前の今日はカナダ、アメリカ、オース
トラリアの大工さん達が泊まっていて、暑い中仕事を終えて、祝ってくれたのを覚えていま
す。初めて涼子を見たときは、鼻が大きく広がった不細工な赤ん坊だなって思いました。
ずっと子供は男がいいと思ってきたのですが、やはり育ててみると、娘ほどよいものはあり
ません。息子だったら、きちんと育児に参加してたかどうか、本当にわかりません。涼子で
よかった。ますます健康で、のびのびと育ってください。いかなる事があっても、お父さんは
涼子を守り続けます。