親バカ父ちゃん子育て日記
10月31日 明るい間は少し気分が良かったようですが、夜になってこちらも
忙しくなってくると、涼子の熱も上がりだし、再度座薬を入れました。コース料
理の予約を頂戴していた宿泊のお客さんを含め今日は満室で、久しぶりに1日
中、料理をしていた感じです。夕方になり料理も急ピッチで仕上げないといけな
い時に、電話が鳴ったり、食事のお客さんがお見えになったりします。そして、
涼子の顔を見ると、目に涙をためて、明らかに熱が上がっているような真っ赤
な顔をして座っていたりします。何から手をつければいいかわからなくなってき
ます。冷蔵庫の中は仕上がったソースやサラダ、マリネしたもの等が溢れ、ガ
ス台にも後は火を入れるだけの鍋達がわんさか並んでいます。涼子の熱は再
び39度を超えたことがわかり、座薬を入れます。「オシッコ」 とかすれた声で
訴える涼子をトイレに連れていき、布団に戻って、そのまま女房が出しておいて
くれた座薬を入れます。女房はお客さんに料理を提供した後、すぐに涼子のと
ころへやって来て、ボクと二人がかりで涼子のお尻に力が入らないようになだ
め、フーフー、フーフーとみんなで深呼吸をしながら薬を入れます。そして再び
料理に取り掛かります。戦場です。仕事だけで大変なのですから、涼子にはさ
っさと熱を下げてもらいたいものです。大丈夫かなぁ・・・。
10月30日 今日も一日大忙しでした。上越で仕入れの途中、お客さんに呼
び出され、直江津駅前の寿司屋へ行きました。アルコールこそ1滴も飲まなか
ったものの、特上にぎり、大トロ、鰻重の上、松茸の茶碗蒸し、サッカーボール
の一面を切り取ったような大きさのぶりのカマ焼き等々、次から次へともう食
べられないと言っているのに、注文してくださって、お腹はパンパンになりまし
た。普段なら涼子も女房も一緒なのですが、涼子の熱が下がらず、ボクひとり
がご馳走になりました。涼子や女房にたくさんのお土産を戴いた後、急いで家
に戻り、広告の営業マンと話をし、夕食の仕込みをやり、夕食が片づくと、再び
営業マンと打ち合わせをし、自分達が夕食を食べる頃には悪酔いをしたように
気持ち悪くなってきていました。涼子は昨日と変わらず赤い顔をして横になって
います。かなりつらそうです。明日は病院かな・・・。
10月29日 涼子の遠足だというのに、雨でした。夕べボクが寝てから1時間
ほど経った時に、「なんか気持ち悪い」 と言って涼子がボクを起こしました。少
々頭が熱く、やばいかなと思いましたが、そのまま涼子もボクも眠ってしまいま
した。今朝熱を計ると38度で、またかぁと言った感じでした。昨晩お風呂に入っ
た時も普通だったし、寝る時も別に変わりなく、原因がなんなのか全くわかりま
せん。遠足でしたが、雨だし、熱もあるし、当然保育園は休ませました。朝から
2度薬を飲ませました。夕方になり、ボクは夕食の仕込みを始めました。1時間
ほどラジオを聴きながら、涼子のことは忘れて、ニヤニヤ笑いながら仕事を続
けていました。突然涼子の大泣きの声が聞こえ、眠っていた涼子の方へ急いで
行ってみると、顔をリンゴのように真っ赤にして、目を大きく見開き、両腕を天井
に向けて上げていました。「涼子!大丈夫か!」 涼子は目に涙を溢れさせて
泣いています。熱は39度3分にまで上がり、「お〜い、座薬入れるぞぉ!」 と
女房を呼んで、薬をお尻から入れ、ほんの少しましになったのか、ご飯を食べ、
今眠っています。今年の涼子はよく熱が出ます。かわいそうです。がんばれ、
がんばれ!涼子!・・・・・高社山、初冠雪です!雪かぁ・・・
10月28日 涼子はボクの名前がよしひろだと言うことをちゃんと覚えたよう
ですが、女房の名前がどうしても覚えられないようです。住んでいるところがび
っくりりえたんだと言うことはわかっているようなのですが、女房の名前は何度
教えてもすぐに忘れてしまうようです。おもしろくないのは女房ですが、致し方ご
ざいません。
10月27日 宿泊のお客さんがいないので、今日の晩ご飯は焼き鳥やタコの
わさび漬け、ほうれん草の肉炒めなどの居酒屋風にし、酒をたんまり飲んで、
酔っぱらいました。お腹もいっぱいになってボクはごろんと横になり目を閉じま
した。すると涼子がやって来て、「お風呂も入らないでねんねすると、チンが痛
くなっちゃうよ!せっかくでっかいチンなんだから!」 って。そらいったいどう言
うこっちゃ!
10月26日 気がつくと日本シリーズを阪神抜きでやっています。こんなにお
もしろくも何ともない試合もありません。ボクは小学6年生の途中まで大阪で暮
らしていたので、やはり阪神の事が気になります。変な物で、勝っていると嬉し
くなっていて、負けると腹を立てています。阪神ファンというのは行儀が悪いの
で、嫌いです。勝っても負けてもうるさくて、試合を見に行く気がしません。38
歳の現在まで一度も見に行った事がありません。その代わりといっては叱られ
ますが、ダイエーの試合は一番よく出かけています。中学の同級生の若井君
が、南海に入ったことも理由のひとつではありますが、何より球場に人がまば
らで、ゆっくり観戦できます。南海ー近鉄なんて人が少なくてホッとします。一
昨年こそダイエーは優勝しましたが、ダイエーー日本ハムなども人が少なくて、
パリーグの試合はとても愉快です。涼子を初めて連れて出かけたのは、ダイ
エーー日本ハム戦で、その日も人が少なく、赤ん坊だった涼子は球場のあち
こちをハイハイして回っていました。若井君が引退し、去年も今年も野球を見
に出かけませんでした。阪神でも勝っていれば、もうちょっと日々楽しいのです
が、今日のようなゲームはいけません。来年はロッテー日本ハム戦にでも出か
けてみたいと思います・・・。空いてる試合はおもしろい!
10月25日 涼子を保育園に迎えに行くと、ほとんど毎日ご機嫌に下駄箱の
方へ出てくるのですが、今日は初めて涙ぐんでいました。普段はボクが迎えに
行くと、1分と経たないうちに、涼子は出てくるのですが、今日は10分程度待た
されました。どうしたのかなぁ、早く帰らないと仕事があるんだけどなぁと適当に
頭の中でつぶやきながら、涼子が外に出てくるのを待っていると、園長先生に
連れられて涼子はやって来ました。話によると、おやつを急いで食べないとい
けない状況に追いやられた涼子が、ガツガツ急いで食べていると、のどに支え
たのか、急ぎすぎたあまり、ゲーッと戻してしまったようで、それで元気なく、涙
ぐんでいたようでした。くだらないことで、心配させられました。
10月24日 涼子は止まることなく、ひたすらしゃべり続けています。ボクにす
れば、仕事を終えて、晩ご飯を食べたり、風呂に入ったりはゆっくりしたいとこ
ろですが、ご飯の時もベラベラベラベラ、風呂に入ってもベラベラベラベラ・・・。
毎日の風呂も相変わらず業のようなもので、自分の体を洗って、涼子の体も洗
って、さぁ、やっとお風呂に浸かったと思ったら、「お父さん、指相撲しよう!」 
「はっけよい、のこったぁ!」 「お父さん、じゃんけんしよう!芽が出て、ふくら
んで、花が咲いて、枯れちゃってぇ・・・・・・・・・」 と、もう死にそうです・・・。
10月23日 晩ご飯の時、涼子が 「お父さんとお母さんは結婚したんでしょ。
じゃあチューしてみて!」 「やだよぉ!」 「じゃあ、じっちゃんとばっちゃんも結
婚してチューしたのかなぁ?なんか気持ちわる〜い!」 大笑いをしましたが、
ボクもそう思います。涼子はいろんな事を習ってきているようです。
10月22日 火曜日の定休日ですが、宿泊のお客さんが続いており、お客さ
んがお出かけになった後、女房や涼子と一緒に買い物に出かけ、新井市の寸
分道温泉に行きました。先日まであんなに暑い暑いを繰り返していたのに、既
にみんなセーターやジャンバーを着て、冬の格好です。なんとも秋が短く感じま
す。それでも山はとてもきれいに色づいていて、自然のすばらしさを改めて感
じる事ができます。温泉施設は、まず車など通ることのない場所にあって、お
風呂に入っていても、部屋で食事をしていても、煩わしい音は全く聞こえてきま
せん。びっくりりえたんのあるこの木島平の高社山の麓も、静かには違いあり
ませんが、時折車に静寂を邪魔されることがあるのがよくありません。ビール
にお酒といきたいところでしたが、夕食の仕込みもあり、いつもより早くに帰っ
てきました。ホッと一息です。
10月21日 数日前から保育園の下駄箱の所に、子供達が持ってきたらしい
お弁当の写真が数枚貼ってあります。保育園へは毎日ご飯だけを持たせ、お
かずは向こうで用意してくれます。先日、遠足だったのか、弁当持参の日があ
り、適当に唐揚げなどを詰めて持たせました。下駄箱の写真には子供の顔は
一切なく、ただただ弁当の中身だけが写された物でした。変な写真だなぁと思
いながら、全部眺めて見ましたが、ボクが詰めたらしき弁当の姿はありません
でした。ボクが仕事の合間をぬって、適当に詰めた弁当は入選しなかったよう
です。次回はなんとかカメラマン、あるいは審査員の目を引いて入選するよう、
梅干しだけの日の丸弁当にしてやろうと計画しています・・・。あほらしっ!
10月20日 日曜日でしたが、宿泊のお客さんがチェックアウトされると、今日
の宿泊のお客さんはなく、食事に来られるお客さんを待ちましたが、誰ひとりお
越しになりませんでした。涼子は女房に連れられて、散髪に出かけました。日
曜日に散髪に出かけることなど全くないので、ものすごく人が多くてびっくりした
と女房は言ってました。ボクはまだ幾分気だるくて、ほとんど一日横になってい
ました。涼子が散髪から戻ると、さっきまでの静寂がウソのように、また賑やか
に、いえうるさくなって、なかなか静かには過ごさせてはもらえませんでした。明
日からまだしばらくは、仕事が続きそうです。がんばります。
10月19日 一昨日から少々具合が悪く、今日も38度の熱でバファリンを飲
んでいます。肩や背中がゾクゾクするので、セーターを着て、首にマフラーを巻
きます。腱鞘炎の右肘にはサポーターをして、考えてみるとものすごい重装備
で買い物に出かけていたりします。あと白髪に毛染めをして、耳から毛を伸ば
していたりすると、完全に爺さんの仲間入りです。涼子にこれ以上嫌われる事
のないよう、気をつけなければなりません。
10月18日 トイレでボクはよく、新聞を読みながらがんばります。最近涼子も
トイレに行く時、新聞を持って入ります。「ウンチ出る!そうだ!新聞持って行か
なきゃ!」 と言って、お尻丸出しのまま、新聞を探して持って入ります。果たし
て涼子がトイレの中で新聞を読んでいるのか少々気になり、覗いてみることに
しました。トイレのドアを ”コンコン” とノックしました。返事はありません。再度
ノックをしましたが、やはり返事がないのです。7,8回ドアをノックし続けました。
すると小さな声で 「はぁい」 と聞こえ、ドアが少し開きました。「りょこたん!」 
と言うと、「なんだ!父さんか!お客さんと思ったぁ」 「ドアがコンコンって叩か
れたら、涼子は中からコンコンって叩き返すんだよ」 「なぁんだそっかぁ!」 と
驚いた様子でした。そして新聞はどうなっているか見てみると、予想通り新聞を
広げていた形跡はなく、床に無造作に放り出されていました。「りょこたん、新聞
は読まないの?」 「読まないよ」 「じゃあどうしてトイレに持って入るの?」 「父
さんがいつも持って入ってるから!」 何でもよく見ています。それにしても、自
分達の使うトイレではノックなどする事はありません。トイレをノックするのはお
客さんだけなので、自分がトイレに入っていると、お客さんがノックをしたのだと
少々緊張していたようです。
10月17日 子供の頃、虫歯に随分悩まされました。涼子くらいの年齢で、既
に何度も歯医者に通っていたのを覚えています。強烈に印象に残っている事が
あります。ボクが幼稚園に通っているか、もしくはまだ通っていない頃、ちょうど
現在の涼子と同じような年格好です。雨の日の夜、歯が痛くなってきました。ボ
クは母に、歯が痛いと足をバタバタさせて泣きわめいています。母は赤ん坊だ
ったボクの弟の面倒を見ながら、物も言わず洗濯物をたたんでいます。白黒
テレビのスイッチが入っていない真っ暗な画面を時折眺め、雨の音を体に感じ
ながら、母が歯医者に連れていくのを、泣きながら待っていました。母はボク
に、ビニール袋に入れたお金、傘、そして懐中電灯を持たせ、小さな長靴を履
かせ、ひとりで歯医者に行くように言いました。既に診察時間は終わっていま
す。5分くらいの道のりだったでしょうか。傘をさし、懐中電灯をつけて、とぼとぼ
と大阪の町を歩き始めました。涙はありません。歯医者の前に来ましたが、建
物は真っ暗です。ボクは引き返しました。家に戻ると母に、インターホンを鳴ら
すように言われ、再び涙を流しながら、歯医者の方へ向かいました。インター
ホンのボタンを押そうとしましたが、背が小さいので届きません。何度背伸びを
しても同じ事ですが、背伸びをしてボタンを押そうと懸命でした。そのうち歯医
者の前を通りかかった知らない人にボタンを押してもらい、歯医者の電気がつ
きました。ボタンを押してくれたのが、男性なのか女性なのか全く覚えていませ
ん。建物の中から女の人が出てきて、先生はいないから薬をあげると言われ、
薬をもらい、お金を払って再び家路につきました。傘を持ち、懐中電灯を持ち、
ビニール袋の財布を持ち続けていると、手がだるくなり、それぞれを持ち替え
ようとした時、お金を落としてしまいました。また母に叱られると、恐怖におのの
きながら、懐中電灯で懸命に辺りを照らし、硬貨を探しましたが、全ては見つけ
られませんでした。その後、家に帰って母に叱られたかどうかはよく覚えていま
せん。虫歯は大変だと思い知らされた出来事です。今日涼子の歯の検診が保
育園であったようです。結果は虫歯ゼロ。やりました。ちなみに現在のボクは相
変わらず虫歯だらけなのであります・・・。めでたし、めでたし・・・。
10月16日 さぁ今日は何を書こうかと、今にも眠ってしまいそうな涼子を見な
がら、ふと気づきました。この子育て日記をやり始めてから、涼子に本を読んで
やったり、歌を一緒に唄ったりする事が少し少なくなりました。また今年の4月に
保育園に通うようになってから、その数は極端に少なくなりました。これはちょっ
と問題です。忙しい時は仕方ありませんが、なんとか時間を作るようにしなけれ
ばいけません。
10月15日 普段涼子は女房とボクの間に寝ています。今朝起きる時、ふと
涼子の方に顔を向けると涼子は既に起きていて、「父さんはこっち、向かなくて
いいからね!」 と言いました。そして今度は女房に、「母さん!布団を母さん
の方に引っ張ってよぉ!」 と言いました。どうしてこう、ボクは嫌われるのでしょ
うか。やっぱり怖いんやろうなぁ・・・。それにしても北朝鮮から帰国された人達
のニュースを聞いていると、こみ上げてくるものがあります。女房や子供が側に
いるので、涙を見せるわけにはいきませんが、とてもつらい話です。
10月14日 チューリップや長渕剛ばかりを聞かせていた ”つけ” がやって
来ました。赤ん坊の頃からあれだけ一緒に唄っていた、”おうまのおやこ” や
”おつかいありさん” の歌を涼子は全く覚えていないのです。なにより歌の本
の存在を忘れていたくらいです。困ったことになりました。音楽の英才教育は
一からやり直しです。
10月13日 仕事の合間、わずか10分程度ですが、涼子の 「サッカーボー
ルしよう!」 の声に、お相手をさせていただきました。家の前の坂道でボール
の蹴り合いをするのはなかなか難しいものです。涼子が上の方から下にいる
ボクを目がけてボールを蹴ります。この場所で涼子と二人でボールの蹴り合い
をするのは、去年の秋以来かもしれませんが、涼子はなんとなく上手になって
います。今の涼子は国語や算数よりも、体育と音楽の方が得意のような気が
します。
10月12日 持ち帰りのすし屋をやっていたことがありました。営業時間は朝
10時から夕方7時までですが、ひとり仕事だったので、仕込みは朝5時から始
まり、夕方6時頃までひたすら仕事を続け、右肘が腱鞘炎になってしまいまし
た。寿司の握りすぎと巻きすぎが原因でした。包丁を握ったり、車のハンドルす
らも握れなくなりました。時は過ぎ、この6月くらいからその腱鞘炎が再発し始
めましたが、放っておけば治るだろうと思っていました。温泉に出かけては、さ
すったり伸ばしたりしていましたが、治るどころか、痛みがじわじわと酷くなり始
め、先日病院に行きました。仕事をしばらく休めば治るということですが、独り
者ではないので、そういうわけにもいきません。なんとか休み休み、薬を飲みな
がらがんばるより仕方ありません。薬を飲もうとすると、涼子がじろじろ見にやっ
てきます。錠剤を口に入れる真似をして、鼻の穴に突っ込んで見せました。「薬
は口から飲むんでしょ!」 と叱られ、その次の薬を飲むときから、涼子に鼻を
つままれています。あんまり怒らんといてぇなぁ・・・。
10月11日 女房にお客さんを任せ、涼子と二人で野沢温泉に行きました。最
近、涼子が野沢に行こうと誘います。熱い温泉に入った後、涼子と二人で手を
つなぎながら歩きます。「家に帰る前にラーメン屋さんにでも行こうか?」 と言
うと、「そんな熱いのはヤダ!アイスクリームがいい!」 「それじゃぁ、チョコレ
ートパフェでも行くか?」 「歯にひっつくからヤダ!アイスクリームがいい!」
なんとも親父の懐具合を見抜いているようです。優しい涼子に感謝・・・。
10月10日 忙しい日が続いています。寝不足だったり、疲れていたりで涼子
を風呂に入れるのも一苦労です。早く休もうと、急いで涼子の身体を洗います。
洗ったり拭いたりするのに、ボクの力が要らぬ所に入ってしまって、一瞬涼子は
痛そうな表情を見せます。それでもボクが急いでいるのがわかるのか、それと
もボクが怖いのか、文句のひとつも言いません。小さいながら気を遣っているよ
うです。しばらく辛抱してや・・・。
10月9日 「父さんは母さんと結婚したの?」 と保育園に送っていく車の中で
涼子は言いました。「そうだよ。父さんと母さんは結婚したんだ」 「だったらボイ
ンのお姉ちゃんはどうなったの?」 「そうだなぁ、父さんはボインのお姉ちゃん
と結婚したかったんだけど、母さんが父さんの事が大好きで、放してくれなかっ
たんだ。だから結婚した」 と言って涼子の顔を見ると、それはそれはとてもワ
クワクした、嬉しそうな顔をして聞いていました。「また今度はボインのお姉ちゃ
んと結婚したら?」 と優しい言葉をかけてくれました。「そうだなぁ。でも結婚は
一回だけでいいんだ。何度もするものじゃないんだ。りょこたんは誰と結婚する
のかなぁ?」 と聞くと、「お父さん!でも父さんは母さんと結婚したから、りょこ
たんと結婚できるかなぁ・・?」 「できるよ・・・」 と言ったところで保育園に到着
です。涼子はいつ頃までボクと結婚すると言ってくれるのでしょう。”ボインネタ”
ばかりで恐縮です。
10月8日 「どうして父さんはトンボが好きなの?」 とボクが持つ茶碗の絵を
見て、夕食時に涼子がボクに尋ねます。ボクは茶碗をちらっと眺めながら、「特
にトンボが好きなんじゃないんだけど、母さんが買ってくれたんだ」 「母さん!
今度はボインのおねえちゃんの描いたのを買ってあげて!」 なんとも優しい
娘ではありませんか・・・!
10月7日 NHK教育テレビの番組で ”でこぼこフレンズ” というコーナーが
あります。”
♪でこぼこ♪フレンズ♪” とかわいいキャラクターが出てきて、歌
を唄うというか、口ずさみます。文字の読めない涼子はこのメロディーが流れる
と、「
♪でこぼこ♪べ〜♪」 と聞こえるままに唄っていました。ところが最近は
テレビの通り、「でこぼこ♪フレンズ
♪」 と唄っているのです。聞き取りがき
っちりできているのです。その他テレビのコマーシャルだと、つい先日までは 
「クリアピーン!」 と唄っていたのですが、最近は 「クリアクリーン!」 と正確
に唄えています。フランス語でありがとうは ”メルシー”、さようならは ”オルボ
ワール” で会話本の通りにカタカナにすると変ですが、やはり発音は ”メッ
シィー” ”オボワー” に近いと思います。これを涼子は見事にフランスでやって
のけました。子供の聞き取り能力は結構なものだと思います。
10月6日 先日仙台で涼子にフォークギターを買いました。ボクが持つ普通の
サイズの約半分の大きさです。全体が深い紅色で、穴の周りが黒くなっていて、
見た目はとてもカッコのいいものです。値段は四千円ですが、音は人並みにギ
ターの音色です。仙台の街を、黒いケースに入ったギターを持って歩く涼子の
姿は、なかなか様になっていて、カッコだけはちっちゃなギターリストそのもので
した。しかしながら・・・、涼子は何にも弾けません。ネックの部分も幾分細いの
で、左指で弦を押さえられるかなと思いましたが、小学生にでもならなければ
無理な感じです。今日はボクのギターと涼子のギターの音合わせをしてみまし
た。フラットピックは店のお兄ちゃんがふたつおまけでくれました。涼子はピック
を持ち、ギターを抱えてとても嬉しそうです。一応の音合わせを終え、現在涼子
が一番お気に入りの、チューリップの ”夢中さ君に” という曲を弾きました。
左手は全く動かせませんが、ストロークだけはやっています。そのうち歯がゆく
なってきたのか、ギターを置いて、ボクが弾くメロディーに合わせて踊り始めま
した。まだまだ踊りが性に合っているようです・・・。
10月5日 涼子の鼻づまりはようやく治った感じがします。鼻をかむというワ
ザが随分上達したおかげもあると思います。赤ん坊の頃は風呂に入れては、
タオルを鼻の穴に何度も突っ込み、鼻水や鼻くそを取り除いていましたが、そ
れだけでは全く十分ではなく、いつまで経っても鼻水が垂れていたりで苦しそう
でした。去年の今頃でも、まだ鼻をかむのはうまくできていなかったように思い
ます。保育園に通うようになってからでしょうか。力の入れどころがわかったと
いうか、鼻をかむコツを掴んだというか、とても上手にできるようになりました。
涼子自身も鼻のムズムズがなくなりすっきりしたでしょうし、ボクも少し育児が
楽になりました。
10月4日 「母さんの名前はなんて言うんだっけ?」 と涼子は小さな声でボ
クに言いました。「りょこたんはどこに住んでるの?」 「だからぁ、びっくりりえ
たん!母さんの名前は?」 「それでりょこたんの住んでいるところは、びっくり
なに?」 「びっくりりえたんって言ってるでしょ!」 「びっくりなに?」 「り・え・
た・ん!母さんの名前は!?」 「だからりえたん!りょこたんは涼子でりょこた
ん。母さんは利枝子でりえたん!」 「えぇぇぇぇぇ・・・・!」 どこまでわかってい
るのやら・・・。
10月3日 台風の先回りをするように、三陸の宮城に行ってきました。涼子
の熱も下がり、女房の随分前からの要望だった温泉旅館に出かけてきました。
500キロを超える道のりは、予想を遥かに超えてつらいものでした。それでも
今回は、我々のような家族でも宿泊できる安い温泉施設だったのですが、見
事に当たりの宿で、流行りの言葉で言うところの、癒しとはこういうものかと実
感できるほどで、長い時間、遠い距離を運転した甲斐がありました。温泉につ
かって、涼子が歌を唄い始めました。♪トンボのメガネは水色メガネ♪と
元気良く唄うと、女風呂の方から 「もう一回唄ってぇ!」 とおばちゃんの声。
「もう一回唄ってだって!」 とボクが涼子に言うと、「は〜い」 と言って、涼子
が歌い始めると、壁の向こうの女風呂から、涼子の声に合わせて唄う声や、手
拍子がなり始め、涼子はご機嫌に次から次へと何曲も唄っていました。台風が
去った次の日はとても良いお天気で、三陸海岸沿いに少し車を走らせました。
海水浴場ではサーフィンをしている人達がたくさんいました。裸足になって涼子
は波打ち際まで走っていました。アッという間にずぶ濡れで、パンツとシャツ一
枚になって、先日までの発熱がウソのように大暴れをしていました。運転はか
なり応えましたが、5月のフランス以来、久々にきっちり遊びました。さぁ、仕事
するでぇ・・・!
 
10月1日 台風が接近しているようですが、ちょっと出かけてきます。明日か、
明後日に戻ります・・。

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