親バカ父ちゃん子育て日記
2月28日 いつ帰って来るかわからない涼子ですから、保育所の退所届けを
提出する事にしました。女房が保育所に出かけた後、ボクは翼を抱いて、2階
の客室の窓を開けに行きました。翼はとても機嫌が良く、翼を適度に振り回して
翼の笑顔を見ながら、客室を見て回りました。自分達の部屋に戻り、おむつを
替えてやろうとすると、なんとそこには1時間は過ぎたであろう黄土色のチキン
キーマカレーならぬ、ウンチが背中からお腹に至るまでべっとり付着していまし
た。2階ではあんなに笑顔を向けていたのに、ウンチはおむつ内で収まらず、
下着を合わせ3枚の服もウンチまみれでした。ボクはティッシュとお尻ふきの
在りかはすぐにわかりましたが、服がなかなか見あたらず、先に服を脱がせて
しまって、寒さに唇が震えだした翼を見て、ますます焦り始め、ボクの手もウン
チにまみれ、その手を使って翼の背中を起こし、辺り一面が見る見るうちにウ
ンチの海に変わっていきました。今のところ、やはりウンチの世話が一番大変
です。今日はお客さんの夕食の間に、リンゴ、バナナ、みかんを使ってジュース
を作り、翼に食べさせてやると、身体をぐりぐり動かして興奮しながら、とても美
味しそうに食べていました。どんなウンチが出るか心配です・・・。
2月27日 しばらく続けていた病院通いが、晴れてお役後免になりました。コ
レステロール値や中性脂肪値が高く、血液検査を1年に3〜4回続けていまし
た。胃が痛む事が度々あるので、翼が産まれるとわかってから薬を飲み続け
ていました。薬は全く効果がなく、超音波検査、年明け早々には2度目の胃カ
メラを志願し、検便などもやりました。異常なし、だそうです。昨日も記しました
が、ボクは20代の遊びすぎがたたって、結婚が遅くなり、子供も二人目がこん
なに遅くなってしまいました。いつまで元気で生きていてやれるか、本当に今か
ら心配をしての病院通いでした。とりあえず、胃の痛みがもっと酷くなれば、改
めて医者に相談することにして、ここ数年続いた病院通いは今日で終わりまし
た。まだ現役で遊び呆けている皆さん!遊び続けた愚か者からの忠告です。
何にでも旬はあります。恋愛の旬。結婚の旬。子育ての旬。それぞれが遅れた
り、旬の時期を延ばし続けてしまうと、後でボクのように酷い目にあいます。ど
うぞ肝に銘じてお遊びくださいませ・・・。
2月26日 めったに電話などしてくることのない弟が、泣きわめく翼にミルクを
用意している時に、電話を鳴らしました。「にいちゃん!たいした用事とちゃうね
けどな、今なぁ、テレビにチューリップ出てるでぇ・・・」 もちろんボクは翼に邪魔
をされながら、そのテレビを見ていたのでありました。不精者で無愛想な弟がボ
クを気遣って電話をかけてくるほど、やはりボクはチューリップが好きでありまし
た。涼子にも車の中で随分CDを聞かせています。長渕には楽譜で一番お金を
使いましたが、チューリップには大阪、奈良、神戸等のコンサートとレコードに一
番お金を使ったはずです。久しぶりに見る財津さんは歳をとったように思いまし
た。安部さんは痩せていました。姫野さんは肥っていました。それでも変わらず、
いつもの雰囲気で歌っていたので、とても羨ましく思いました。今年はボクも40
歳にもなるので、それぞれの歌に何かしら思い出があるものです。20代に女づ
きあいと夢への情熱が非常に派手だったボクは、”青春の影はちかの歌や!”
と言ってもらって得意になっていました。小さなボーカルのオーディションで関西
予選2番になったボクが、浅香唯というタレントのプロデューサーに声をかけて
もらい、次はサボテンの花でいこうと意気込んでいたのですが、稽古の段階で
風邪をひき、声が出なくなって、話はなくなってしまいました。涼子は夢中さ君に
や虹とスニーカーの頃が一番のお気に入りです。そのうちボクも涼子や翼を連
れてコンサートに出かけるかもしれません。財津さん!がんばってや!
2月25日 日曜日から女房の実家に移った涼子が、随分良い子に育っている
と義父からメールをもらいました。「プーかましました!」 とか 「おじいちゃんの
きん〇まふんずけちゃった!」 とズケズケ言うそうです。当たり前です。これま
での行き届いた教育の成果であります。
2月24日 小便をしたくても泣きわめく翼を抱っこしたままだと、トイレにも行け
ません。それでもお漏らししそうになってきたので、翼を抱いたままトイレに行き
ました。左手に翼を抱きかかえ、右手でズボンを下ろし、ささやかな一物を出そ
うとしましたが、片手ではどうしようもありません。客室で掃除をしている女房に
相談すると、座ってすれば・・とアドバイスを受け、再挑戦のためトイレに入りま
した。左手では変わらず翼を抱きかかえ、フリーになった右手でズボンを下ろ
し、パンツを下ろし、便座に座りました。すると膝の上に翼を寝かせることがで
き、とても楽になり、ゆっくり小便ができました。しばらく便座に座って翼のご機
嫌が治るのを待った後、トイレットペーパーでお尻を拭きましたが、ウンチはし
てないよと苦笑いです。育児は楽し〜い!
2月23日 翼に鏡を見せました。鏡に映るのは、翼の顔の2倍はある巨大な
ボクの顔と、たこ焼きにソースがかかったような翼の顔です。翼は自分の顔を
見ようとはせず、鏡に映るボクの目をずっと見つめたままです。翼には自分の
顔がきちんと見えたのでしょうか。全く興味がなさそうです。
2月22日 昼ご飯の時、女房から乳をもらってお腹がいっぱいのはずの翼で
すが、なかなか泣き止まず、まだ飲み足りないのかなと哺乳瓶に粉ミルクとお
湯を入れ、60cc程のミルクを作って、今度はボクがミルクをやり始めました。
ところがやはりお腹はいっぱいのようで、口にくわえた哺乳瓶の乳首を、舌で
口の外へ押しやったり、歯ブラシを歯茎にあてがうように、口の右側で挟んで
みたり、左側でもぐもぐしたりと全くミルクを飲む気配はありませんでした。この
ような事は1日の内で何度もあり、泣き止まずにいるからミルクかなと、急いで
作ってやっても飲まない事がよくあります。決して安価な物ではないミルクをそ
のまま捨てることになり、腹も立ってきます。今日はくわえたままの哺乳瓶の乳
首を歯ブラシ代わりにし、歯茎を磨いてやりました。♪上グキィ〜下グキィ〜♪
前グキィ〜奥グキィ〜♪ と歌いながら、歯磨きをするように歯のない歯茎をゴ
シゴシしてやると、なんとヤツはニヤニヤ笑っているのです。言葉の通じない赤
ん坊の相手はまだ始まったばかりです。あ〜たいへん!!
2月21日 翼の動きが激しくなってきました。体重が6キロ位になり、最近はと
ても重く感じ、長い時間抱っこをしたり、支えたりすることができません。ベッドに
横にしていても、気分の良い時は両腕を上下に何度も動かし、早足で歩いてい
るかのように両足を動かします。笑顔の時はいいのですが、お腹が空くのか、
抱っこをしてほしいのか、ウンチが出たのか、訳もなく大声で泣きわめき始める
とどうしようもありません。夕食時、食堂では村治香織さんのギターやエンヤの
CDをBGMにしていますが、何よりも大きく翼の泣き声が食堂にも響き渡る事
もあります。たくさんのお食事中のお客様!今しばらくご辛抱願います・・・。
2月20日 翼の右手が口の中に入りそうです。人差し指と親指をペロペロな
めようとしています。でも赤ん坊独特の、手や足が独りでに動く動きがあるの
で、長い時間は口に指を突っ込んでいられないようです。まだおしゃぶりも自分
の力でできないのです。がんばれ!がんばれ!
2月19日 上越で仕入れを終え、フランス料理店で食事をしました。いつもは
涼子が一緒なのに、今日は涼子抜きだったので、静かな店内がより静かに感
じられました。翼は今回2度目になります。前回はずっと眠っていた翼が、今回
は起きていたので、とても美味しかったじゃがいもをスプーンにとって、ヤツの
口に運んでやりました。するとどうでしょう。ペロペロ舌が出てきて、ゆっくりでは
ありましたが、その暖かいじゃがいもを口の中に入れてしまいました。少々油の
混ざった料理だったので、氷の入った冷たい水をグラスのまま口に持っていっ
てやると、今度はじゃがいもと一緒に水も吹き出てきました。何をしやがる!こ
の親は・・・、と思っているに違いありません、それが証拠に、今日はお風呂で
ボクの右胸が翼の小便攻撃を受けました。今日のお風呂はよく暖まったと女房
には話しておきました。何も知らない女房は 「あ〜気持ちよかった!」 と言っ
てお風呂から出てくるに違いありません。イ〜、シッシッシ〜ィ!
2月18日 初めてニューヨークの空港に降り立った時、足がすくんで歩いてい
る心地がしませんでした。すぐに飛行機に戻って、日本に帰りたくなったのを覚
えています。21歳でした。涼子はボクの父や母がいるとは言え、女房から離れ
て8日間もひとりで過ごしています。ここ木島平には全く帰りたくないようで、電
話から聞こえる涼子の声は憎たらしいほど元気なのです。5歳の娘は知らない
土地でも全く動じる様子もなく、マイペースで走り回っているということです。21
歳のボクは5歳の少女に完全に負けています。たいしたものかもしれません。
2月17日 数日前から翼をバギーに入れて、厨房に置いています。翼は隣の
部屋にいるより気分がいいようで、よくしゃべります。「んぎょー、えーおー、ん
ぎょー」 ボクも同じように口まねすると、「んぎょー、えーおー、んぎょー」 を喜
んで繰り返します。一番最初に口にする言葉は何でしょう・・・?
2月16日 泣きわめく翼を黙らせようと、風呂にはいる前、パンツを頭に被っ
て頭を振り回して見せましたが、翼は変わらず泣いたままで、女房だけが笑っ
ていました。「最近りょこたんがパンツ被って遊んでるでぇ」 涼子はボクのよう
に立派に育っているようです。翼にもこれから教え込まなければなりません。
エリートを育てるのは並ではありません。
2月15日 「すみませ〜ん。缶ジュースってありますぅ?」 「すみません。ネッ
クレス風呂場においてなかったですか?」 「すみませ〜ん。ビールってありま
す?」 「すみません。ボード置けないんですけどぉ」 「すみません。携帯電話
の落とし物なかったですかぁ?」 「すみません。コップ貸してもらえますぅ?」
「すみませ〜ん。1万円札両替できますぅ?」 「すみません。部屋にカギを置い
たままロックしちゃったんですけどぉ・・」 夕食の準備の段階から翼の泣く回数
ほどの ”すみませ〜ん” が我々を襲います。今日のすみませんは多かった
なぁ・・・。
2月14日 母から電話があり、涼子はすこぶるご機嫌のようです。我々両親
の話など全く出てこないということです。ただ気まぐれですから、いつ木島平に
帰ると言うかしれず、ハラハラドキドキ、腫れ物に触るような気分で過ごしてい
るということでした。涼子の奈良滞在はいつまで続くのでしょう・・・。
2月13日 母が奈良に帰ってしまったので、翼のおしめを取り替える回数が
減り、一番つらいのは物言わぬ翼かもしれません。先ほどもウンチをしてから
数時間は経ったであろうウンチを発見しました。泣いていたのは、お腹が空い
たわけでもなく、抱っこをしてほしかったわけでもなく、ウンチがお尻にくっつい
て気持ち悪かったわけですね!気づきませんで、ごめんなさいねぇ・・。翼の顔
はボクに似ていると、何人かの方に言っていただきましたが、よく見ていると、
田中康夫長野県知事や石破防衛庁長官に似ている瞬間があります。ものごっ
つ、気色悪い顔です。そんな顔を親に見せるヤツはウンコ付けとけ!
2月12日 「ばっちゃん、帰っちゃやだ!」 口に出すのを堪え続けていた涼子
が母の腕を掴み、顔を歪めながら、やっと言葉にしてみんなに訴えました。”来
週になったら、ばっちゃんは奈良に帰るぞ!” ”明日か明後日に、ばっちゃん
は奈良に帰るぞ!” と涼子に数日前から話していたのですが、涼子は母が奈
良に帰る話を聞く度、一瞬神妙な表情は見せていましたが、淋しくなんかあるも
のか!という顔を続けていました。「ばっちゃんと一緒に奈良に行って来い!」
と何気なくボクが言うと、あろう事か元気な声で 「行くぅ!」 と涼子が目を輝か
せ始め、「おかん!今日明日ちょっと仕事の量少ないから、涼子連れて帰って
んか!」 と言うボクに、母も本当に連れて帰っていいのかと半信半疑のまま、
化粧をしたり、荷物をまとめたりして、話はとんとん拍子に進んでいきました。
インターネットで電車の時刻を調べ、みんなで車に乗り込み長野駅まで行きま
した。「長く長く電車に乗るんだぞ!途中で帰りたいって言ってもダメなんだぞ
!」 「はい」 「ばっちゃんの家について、布団に入ってから、おうち帰りたいっ
て言ってもダメなんだぞ!」 「はい」 となんだかんだと覚悟を決めさせているう
ち、家の中では自分のザックに、おもちゃやお菓子をとても元気よく詰め込んで
いた涼子ですが、だんだん表情が硬くなっていくように見えました。長野駅と言
えども木島平とは違い、そこそこ人の動きがあります。母が駅で切符を買った
り、改札を通ったりする間、涼子はピタッと母にしがみつき、ボクと女房と翼か
らは一定の距離をおいていました。名古屋行きの特急に乗り込み、座席を見つ
けた母が涼子に座るよう促しました。座った座席から、窓ガラス1枚向こうのホ
ームにいるボク、女房、翼を見つけた涼子は、背筋をピンと伸ばし、両足をき
ちんと揃え、膝の上に両手を置いて、自分の手の甲を一瞬見つめました。緊張
しているようでした。電車が動き始めると、ほんの少し泣き顔になったような気
がしましたが、元気に手を振って、母と涼子は旅立ちました。それから二人が
奈良に帰り、電話をこちらで受けるまでの約6時間がものすごく長く感じられた
のは言うまでもありません。「りょこたんだよ!ばっちゃんの家に着いたよ!じ
っちゃんはいないよ!」 とびきり元気な声が受話器の奥から聞こえ、涼子は大
きくなったと、ボクと女房は顔を見合わせたのでありました・・・。
2月11日 母が奈良に帰りました。翼の誕生前から今日に至るまで、すさまじ
く嵐のように過ぎ去った2ヶ月でありました。我々の都合のいい時ばかりに働か
せてしまって、本当に申し訳なく思っています。早朝からの皿洗いに始まり、3
箇所の風呂掃除に7箇所の便所掃除。翼のミルクにおむつ。さらに涼子の遊び
相手に、深夜にまで及ぶ皿洗い。玄関の生け花はお手の物でした。本当に疲
れた事だと思います。今シーズンは翼が生後間もないこともあり、ほとんどどこ
にも出かけることができませんでした。この借りはいずれまたどこかでお返し致
します。ありがとうございます。・・・・・・・あれっ!涼子がいない!!!そうです。
涼子は母に付いて、奈良に行ってしまいました。5歳の少女の大冒険!始まり
始まりぃ!!!
2月10日 毎月恒例の涼子の発熱ですが、昨夜2時頃泣いて起きた涼子の
熱を計ると36度8分で少々微熱有りでした。朝になって体温は変わらず、咳は
続いたので、念のため村の診療所に連れて行きました。風邪のひき始めだそ
うで、流行りのインフルエンザではないという事で幾分ホッとして帰ってきまし
た。涼子は夕方には本来の元気を取り戻しましたが、風呂にもいれず、眠らせ
ました。翼は相変わらず起きている時のほとんどが、泣きわめいている状態で
なんとかならないものでしょうか・・・。
2月9日 忙しい日が続いています。雪の降る量が少な目なので、ここ1週間
位は楽をしています。ボクは雪の量が少ないと仕事量も減り、ホッとできます
が、女房は本当に大変です。今朝も5時半に起きました。目覚まし時計がなり、
その音と共に翼もぐずり始め、女房は翼に乳をやります。その間に翼はウンチ
をして、乳を飲み終わるとおしめを替えてもらいます。ボクは自分の服を着替え
るのもイヤなくらいの朝なのです。だらだら服を着替えるボクには目もくれず、
女房は翼の世話を淡々と続けます。恐るべし母親魂です。ボクが母親なら、乳
もやらず、子供を泣かせたまま、服を着替え、自分の仕事の準備をするでしょ
う。”ウンコくらいケツに付けとけ!” 等と思って、おしめも眠たい疲れた朝に
は放っておくでしょう。恐れ入りました。
2月8日 スキー場で花火が上がり、母は冬に花火を見るのは初めてだと大
騒ぎをして、涼子と二人で部屋から空を見上げています。翼は涼子が生後四ヶ
月目に着ていた服を着るようになりました。大きくなるスピードが早いなぁと感じ
てはいましたが、本当に早いのです。
2月7日 保育園で鬼ごっこをすると、涼子は鬼ばかりさせられると言います。
雪の山を滑って下りる競争では優勝をして、みかんをたくさんもらったらしいで
す。家では母とサッカーゲームをして、負けるとものすごく不機嫌になります。ど
うも、涼子はやんちゃの代表格のようです。
2月6日 午前2時頃涼子の 「ウンチ!」 の言葉と共に、涼子はボクの枕を
叩いていて、深い眠りの中にいたボクを起こしました。5歳にもなるとひとりでト
イレに行けるので随分楽になりました。それからボクの隣に来た涼子は再び、
「ウンチ!」 とつぶやき、もう一度トイレに行きました。涼子の身体はボクの布
団で一緒に寝るには大きくなりすぎて、それから朝まで何度も涼子が寝返りを
うつ度に起こされました。睡眠不足と疲れが一緒になって、宿泊のお客さんが
全てお出かけになると、ボクは布団に潜り込み、約6時間の間ストを決行しまし
た。夕方になっても気分はすぐれず、今日の自分達の晩ご飯はお茶漬けだけ
にさせてもらいました。一日中働かされて、お茶漬けだけではみんなに申し訳な
かったのですが、ご勘弁頂きました。過労気味ではなく、過労です。昨年のよう
にぶっ倒れることのないよう、要注意です。
2月5日 翼の身体を洗う時、幾分お湯をぬるくして、バスタブの中で石鹸を使
うので、一番最後にお風呂に入っていました。今日は仕事の終わりが遅くなり、
ボクは夕食を数分で食べ、すぐさまお風呂に入り、続いて涼子を呼び入れまし
た。お風呂のお湯は熱く、翼が入れるような温度ではありませんでした。涼子を
洗い終え、お風呂に浸かって、翼を呼びました。ボクが作詞作曲したお風呂の
テーマソングを涼子と共に歌いながら翼を待ちます。♪おふろ!おふろ!おふ
ろは気持ちいいな♪ と合唱しているところへ裸の翼が運び込まれます。♪お
ふろ!おふろ!おふろは気持ちいいな♪ と歌いながら翼の身体をバスタブに
沈めていきます。水をたくさん入れたつもりでしたが、翼にはまだまだ熱かった
ようで、翼の下唇が女房の下唇と同じように不細工にへの字に曲がっていきま
す。「涼子!水入れて!」 「ハイ!」 「水を翼の身体の方にかき混ぜて!」 
「ハイ!」 翼は涼子とボクの見事なまでの連携プレーにより、大きな混乱もな
く、ゆっくり気持ちよさそうにお風呂に入れました。後から入った、母と女房がぬ
るいお風呂に入れられたのは言うまでもありません。みんな協力!協力!
2月4日 仕込みをしていると、涼子が女房に連れられて帰ってきました。「お
父さん!今日もゲレンデ行って、滑ろうよぉ!」 「今日はダメだよ。もうすぐお
客さん、帰って来るから・・・」 と言いながら時計を見ました。今日は仕込みに
取り掛かる時間が早かったので、30分で戻って来ればなんとかなるかもと考
え、昨日に続き女房に頼んで、車でゲレンデの上まで連れていってもらいまし
た。さぁ、今日は昨日よりうまく滑るぞ!とボードの前半分の辺りに涼子を立た
せ、ハンドルを握らせました。涼子の後ろ側に覆い被さるようにボードの上に立
ち、ボクもハンドルを握って、それっと勢いよく飛び出しました。「お父さん!もっ
とスピード出して!リフトの人達、みんな笑ってるよ!」 格好良く滑るようにな
るには、相当の時間がかかりそうです・・・。
2月3日 涼子となんとか一緒に雪遊びをしてやろうと考えていました。スキー
やスノーボードがまるでできないボクは、涼子にとって全くおもしろくない父親な
のです。テレビでスノーシューを履いて遊んでいたのを見て、これならボクもや
れると、スポーツ用品店に買いに出かけました。ボクが勝手に想像していたス
ノーシューは滑る機能もついた ”わかん” だったのです。ところがやはりシュ
ーはシューなのです。滑る機能はなく、ただ雪道をハイキングする、歩くための
ものだったのです。ボクが雪原を歩くのはいいですが、涼子にとって歩くだけと
いう行為はあまりおもしろそうでなく、スノーシューを前にして、これは涼子向き
ではないなと考え、買うのをやめました。さぁ、どうしよう。涼子はボクと一緒に
雪遊びができると、何か小道具を買うのをとても楽しみにしていました。涼子は
お店に並んでいるスノーボードが欲しいとうるさく言いだし、女房と話をしてとり
あえずおもちゃのようなボードと、ヘルメットを買いました。涼子は喜んでいます
が、これだけでは遊びに連れて行ってやることができません。と言って、ボクも
同じようにボードを買って、ボードを始めるという気持ちにもなれず、そのままレ
ジの方へ行きました。すると見たこともないような雪遊びグッズがいくつかあり、
ボクにもできそうだと思ったのが、スノープルという名のお遊びツールで、スノー
ボードの板の前方に手で支えることのできるT 字型の金具のついたものでした。
子供が片足だけ載せて、もう片足で地面を蹴って前に進む物で遊んでいるのを
見かけた事があると思います。それの雪仕様の物です。決して安い買い物では
ありませんでしたが、思い切ってそれを買い、始めは家の駐車場で誰にも見ら
れないように練習をしてみました。隣で涼子はボードを足にくくりつけ、滑らない
滑らないと言いながら、パンパンと飛び跳ねて、身のこなしだけはとてもカッコ良
く見えました。よぉし、俺も行くぞぉと少々滑ってみると、なんとなかなか滑れるの
です。よしこれはいける!とすぐさま女房に声をかけ、ゲレンデの一番上まで車
で運んでもらい、ボクと涼子のゲレンデキングとプリンセスは颯爽と、他人の迷
惑顧みず、秩序あるゲレンデに転がって行ったのでありました・・・。「ぎゃー!
お父さん!がんばれ〜!男なんだからもっとスピード出してぇ!ぎゃー!!!」
2月2日 長期宿泊のお客様に無理を言って、今日はお休みを頂きました。申
し訳ありません。ちょっとお暇いただきま〜す。
2月1日 仕事を終えてからの仕事がまた長いのです。お客さんの夕食の片
づけが終わると、自分達が夕食をとります。ゆっくり食事をしたいところですが、
簡単にゆっくりさせてはもらえません。翼は泣きわめき、涼子はご機嫌斜めで
す。それぞれの機嫌をとりながらなんとか食事を終え、母が風呂に入り、続いて
女房が入ります。涼子とボクが入って身体を洗い終えると、翼を呼び入れます。
翼を洗って女房に渡した後、涼子の身体を拭いて、ボクも風呂から上がります。
パジャマを着た後、涼子の歯を磨いて、涼子とミルクを飲み、パソコンの電源を
入れます。クタクタのクタクタです。長い!一日の終わりが特に長い!涼子っ!
じっと座ってないで、父さんもすぐに寝るから、早く寝なさいっ!翼も泣くなっ!
雪っ!降るなっ!

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