| １１月３０日 最近翼はご機嫌になってくると、屈伸運動をします。なんだ かひとりいい顔をして、あちこちで屈伸をしています。今日はボクの作詞 作曲による名曲アルバムの中から ”お風呂の歌” を歌っている時、翼 は屈伸を始めました。踊りたくなるようなメロディーに翼も感動したのでし ょう。”おふろ、おふろ、おふろは気持ちいいなぁ♪” と女房は厨房で片 づけをしている間、翼と涼子とボクの３人はまぁるく円になって、屈伸をし ました。そのまま、３人でお風呂に入り、お風呂から出たときには、仕事 以上にクタクタになってしまったのは言うまでもありません。 |
| １１月２９日 今日の昼食で、約１ヶ月続いた三食のお客さんが終わりま した。なんかまだ終わった感じがなく、ふと気づくと、日々の献立を考えて います。それでも幾分、気が抜けてきたのか、昨日辺りから咳がひどくな り、声が出にくくなりました。気合いひとつで、人の身体はどうにでもなる ようです・・。 |
| １１月２８日 「涼子ぉ！なんで翼のズボン脱げとんねん！」 「・・・・・」 「こらぁっ！涼子お！ちょっとこっち来い！翼泣いとるやんけ！なんで翼 のズボン脱げとんねや！説明せんかいっ！」 「あのね、遊びでね、脱げ ちゃったの・・」 「お前、そんな事されたら、どない思うねん！」 「やだぁ」 「イヤやねやろ！自分がされたらイヤなことをヒトにすんなっ！わかった かぁ！」 と相変わらず、怒りが脳天を突き破ると、ボクの言葉はやくざそ のものになり、大きく通る声で怒鳴りつけられている涼子は、小さく震えて いました・・。失恋と閉店。ボクの３０代は波乱の幕開けでありました。２６ 歳から４年間同棲していた女性と、ボクは結婚するつもりでいました。医 者の娘であった彼女とは経済観念が決定的に違いましたが、ボクはそれ でも一緒にやっていこうと思っていました。しかし別れは突然やって来まし た。なんとか自分の力で、他人に指図されず、金と時間を自分で操作でき るようになりたい。他人が作ったレールに乗っかるのは、どうあっても我慢 ならない・・・、と考え続けて、やっと屋台と寿司屋をやって、それが閉店に 追い込まれて・・・。非常につらい幕開けだった３０代ですが、今日、ようや く幕を閉じます。２０代前半に、２０代をどう生きるべきか、３０代をどう生 きるべきか、という類の本を読みあさり、２０代を実験の１０年と位置づ け、３０代にがむしゃらになって働かなくては、実りある４０代はやってこな いと書かれていました。３０代。がむしゃらにやって来たつもりですが、実 りある４０代に、たどり着けるのでしょうか。散々親を心配させて、わがま ま、きままに暮らしてきたボクですが、今までの少ない経験の中から結論 づけられるのは、人生はなるようになるのではなく、思うようになるという ことです。能動的に、挑戦的に、力の続く限り、生き続けたいと思っていま す。１０年前の今日この時間と現在は、自分を取り巻く何もかもが変わっ てしまっていますが、たったひとつだけ同じ事があります。それはあの日 も今日も、自分の店には、お客さんがいらっしゃるということです。こんな に素晴らしい事はありません。本当に感謝しなければいけません。感謝、 感謝です。ありがとうございます。まだちっと、惑いそうです。はい・・・。 |
| １１月２７日 昨日この日記を終えたのが午後１１時過ぎで、消灯をして 寝ようかと思っていたら、食堂で盛り上がっているお客さんに掴まり、布 団に入ったのは午前２時を回っていました。今朝は６時過ぎに起きて、仕 事を始めましたが、少々横になる時間があって、助かりました。涼子が冷 蔵庫から棒付のアメちゃんを取り出し、袋を開けている様子を、柱に手を 置き、天を仰ぐように仁王立ちし、涼子とアメちゃんの行方を見つめる翼 の後ろ姿は、一人前の人間の形をしていました。日に日に大きくなってい ます。 |
| １１月２６日 今日は朝６時半からずっと料理をしていて、先ほどようや く終わりました。これだけ長い時間厨房にいると、翼もウロウロするので、 鍋やボールは床に散らかり、一時は翼がサラダ油を床にこぼして、ボト ボトの、ベトベトになり、情けなくもなりました。しなければならない仕事以 上に、余計な仕事も次から次へと作ってくれるので、嬉しくってたまりませ ん・・。はぁ、疲れた・・・。 |
| １１月２５日 涼子が翼とおもちゃの取り合いをして、ひどく怒っていまし た。最近よくあることなのですが、涼子が怒るその時の顔は、今まで見た ことのない表情でした。大人びたというのは大袈裟ですが、幼児から少 女に変わっていくような気配を感じました。できの悪い不良娘にならなけ れば、と思った瞬間であります。 |
| １１月２４日 涼子は歯磨きをしながらしゃべっていますし、翼は自分の 食事が終わっていても、誰かが何かを食べていると、口を動かして近づ いて行きます。おまえら！え〜加減にせぇ！ |
| １１月２３日 恐る恐るカーテンを開けました。窓から見える全てが真っ 白になっていました・・・・・、というのは大ウソで、駐車場など昨日と景色 は変わりなく、新聞やテレビ、ラジオの天気予報に振り回されただけでし た。山の頂上付近に雪が舞った程度でありました。冷たい１日でしたが、 びっくりりえたん周辺は全てが枯れてしまった感じで、晩秋独特の静かな 雰囲気に包まれています。このまま雪も降らずに、静かに冬を過ごせた ら、どんなに素敵なことでしょう。仕事と育児は更に続きます。涼子は、空 気が冷たくても、そうでなくてもまるで関係なく、外で近所の友達と元気に 遊んでいました。翼は変わらず、よく食べ、よく泣きます・・。 |
| １１月２２日 いったん宿泊の予約が全てキャンセルになり、「おい！今 日は休みやぞ！」 と女房に話していたら、新たに予約を頂戴しました。 気合いが抜けたり、入れ直したりの１日でした。今夜はまとまった雪が降 るとニュースで聞き、もうしばらく待とうと思っていたタイヤ交換も済ませて きました。宿泊に見えたご家族のお姉ちゃん、お兄ちゃんと元気に遊ぶ 涼子を見て、翼もギャーギャー声を出すようになりました。子供同士とい うのはわかるんですねぇ・・・。 |
| １１月２１日 大根、カブ、生でOKのほうれん草、春菊、キャベツ等を村 のおばさんから頂戴しました。こんな野菜は流通していない！と思われ るほど、素晴らしい出来映えです。市場には出していないという事なので すが、なんとももったいないと考えるのは、ローンを抱え込むボクだけで はないはずです。下仁田ネギも頂戴しました。薬味として使うのではなく、 ネギそのものを食べます。グラッセにしました。ステーキやハンバーグの 付け合わせによく出てくる人参がありますが、あれと同じ調理法です。よ く土を落として、鍋にぎっしりネギを詰め込みます。水をひたひたに入れ、 バター、塩、粒胡椒を使って、ことこと煮ます。それはもう、ものすごく甘 く、これはネギか！と怒りたくなります。砂糖やみりんの類は一切使いま せん。来週おばさん達数人が食事に来て下さると、予約も頂戴しました。 鯛やじゃがいも、エリンギ、舞茸等を使って、こじゃれた食べ方で下仁田 ネギも食べて頂こうと思っています。 |
| １１月２０日 夕べも翼はよく泣きました。１時間おきに泣いていたので はないでしょうか。女房はその度に起こされ、ミルクを作ります。よく起き 上がると思います。何度も大声で泣くので、ボクも目が覚めますが、目が 開くだけで、手も足も布団に吸い付かれたように、起き上がることができ ません。女房はそれで仕事も続けているわけですから、エライ体力だと 思います。いつになったら翼の泣きは終わるのでしょうか。ちなみに涼子 は眠り続けています。こちらもエライ！ |
| １１月１９日 六畳の狭い部屋ですが、翼は端から端まで歩けるように なりました。女房が出かけていて、翼とふたりの時、ボクが小便に行くと、 翼もついてきました。ドアの向こうで待たせていたのですが、ヤツは小便 の最中にトイレに乱入し、最初はボクの左側から便器に触ろうとし、ボク が左足で退治すると、今度はあろう事か、小便をしている股の間から翼 の頭が出てきました。「おいっ！あっちに行け！」 と叫んでも日本語の 通じる相手ではありません。せがれ二人を相手にボクは取り乱し、辺りに 小便をまき散らしてしまいました。たくさん歩けるようになって、より大変 になりました。 |
| １１月１８日 夏の間、活躍してくれた、庭のブランコやテーブルを片づ けました。来年３月の半ばくらいまでの冬眠です。床下の倉庫から冬タ イヤを出してきました。道路に雪が積もるには、まだしばらく日はあると 思いますが、そろそろ履き替えの時期です。家の換気口に発泡スチロー ルの蓋をしました。これを忘れると、水道管等に問題が生じるようです。 まだ一部の花が咲き乱れていたマリーゴールドですが、今朝の霜にやら れて、もう立ち直れないかもしれません。今シーズンはたくさん咲いてくれ たので、種もたくさん採れました。ご希望の方は発送しますので、ご連絡 をください。チューリッヒで購入したスイス産の種で、信州育ちの花から採 れた種です。いよいよ冬がやって来るのかと思うと、憂鬱になってきます。 最近は仕事に追われ過ぎです。もっともっと遊びたかったのですが、なか なかうまくいきません。涼子も翼も鼻を垂らしていますが、元気すぎるくら い元気に遊んでいます・・。 |
| １１月１７日 木島平スキー場のある高社山の頂上から少しと、北志賀 からカヤノ平の頂上付近に雪が積もっていました。１０月中に降った時 は、午後には消えてなくなりましたが、今日の雪はずっと残っています。 夜になって外は真冬のように寒く、ボイラーの凍結防止用のスイッチを 今シーズン初めて入れました。数年前はこのスイッチを入れなかったば かりに、水道管が破裂し、お客さんがあるにも関わらず、お風呂が使え なくなりました。お風呂から食堂の方へ水があふれ出し、それはもう大変 でした。そろそろやって来るのでしょうか・・・・・。 |
| １１月１６日 やはり翼は男の子で、涼子に比べて、力があるように思い ます。指の力もかなりあると思っていましたが、指一本の力はそんなに強 いものではありませんでした。それがようやく、テレビやヒーターのスイッ チ、おもちゃのスイッチなどが人差し指一本で押せるようになりました。い たずらがどんどん笑えないものになってきそうです。 |
| １１月１５日 涼子が 「今日はお母さんとお風呂に入る！」 と言い、翼 は眠っていたので、”これはチャンス！” とボクは急いでお風呂に入りま した。ササッと身体を洗って、お風呂に浸かり、”は〜ぁ、やっぱりお風呂 はひとりに限るなぁ・・」 と右手で左腕を撫で上げた瞬間、風呂のドアが 開いて涼子が顔を出しました。「お父さんと入ってい〜ぃ？」 ボクは泣き そうな顔で、「いいよぉ！」 と答えると、裸ん坊の涼子とその後ろに翼が 控えておりました。ボクがひとりで過ごせる時間というのはウンチくらいで す。 |
| １１月１４日 近頃翼は、上にあるものを下に落として喜んでいます。例 えば、テーブルの上にあるもの、スプーンや箸、皿などを手にとり、畳の 上に落として、ニターッと笑います。お風呂では浴槽の縁に載せてある、 タオルやガーゼ、翼のおもちゃの類をお風呂の中に投げ入れては、ニタ ーッと笑っています。一応悪いことをしているという意識があるのか、ボク の顔はその都度見ています。結構、ボクは怒鳴っているはずですが、ま だはっきり叱られているとは、わかっていないようです。 |
| １１月１３日 涼子の写真を見ていたら、涼子が２歳の頃に着ていた服 を、１歳にならない翼が着ている事が確認できました。普段着もパジャマ も全て涼子のお下がりですが、涼子が２歳の時の服を現在の翼が着て います。翼は特別大きいのでしょうか。男と女の違いでしょうか。ご飯もホ ントによく食べます。涼子は食が細いとよく思っていましたが、翼はそんな ことはありません。３歳頃までの食生活で、将来、肥るか肥らないかが決 まると、何かで読んだ事がありますが、この調子でいくと、翼は ”ひゃっ かんデブ” 間違いなしです。 |
| １１月１２日 つい先日、庭のモミジが真っ赤になって、きれいになった なぁと思っていたら、もう半分くらいの葉が散ってしまいました。シャラの 葉はもう一枚もありません。白樺の葉は黄色になって、これも半分程度 散ってしまいました。だんだん寂しい景色になってきます。翼は十歩くらい 歩けるようになりました。上の歯も２ミリ程度伸びてきて、翼はそれが気 持ち悪いのか舌で歯を触ったり、短い上の歯と下の歯で小さく歯ぎしりを したりします。涼子の風邪をもらってしまったのか、今日は翼も鼻水を垂 らしていました。明日、涼子は保育園に行けるでしょう。翼はどうでしょう か・・・。 |
| １１月１１日 ９日の夜、布団の中にいる涼子の咳がひどく、具合が悪く なる前に医者に診てもらっておこうと、昨日、保育園から元気に戻ってき た涼子を連れて、女房は村の診療所へ行きました。そこで涼子の熱を計 ると８度２分。熱があっても元気に走っているのですから、こちらが気をつ けてやるより仕方がありません。翼の動きは日に日に激しさを増し、今日 は食堂のテーブルの上に登ろうと、椅子によじ登っている現場を押さえま した。翼の動きにも目を離せませんが、涼子から風邪をもらわないように 気もつけなければなりません・・・。 |
| １１月１０日 参りました。あと数時間で朝食です。起きられるかなぁ・・。 |
| １１月９日 宿泊の予約がキャンセルになり、ボクはストライキを決行す る事にしました。どこかの温泉施設に泊まりに行こうかと考えましたが、 車の運転が邪魔くさいし、身体もだるい。明日昼には予約があるし・・・、 と考えると、温泉へ行くのは止めました。食事の支度だけでもストライキ を決行しようと、キンタッケー・Ｆ・チキン、ミクドナルド、くらくら寿司等を回 って、持ち帰り用に包んでもらい、午後３時頃から女房、子供に囲まれた ド派手なパーティーを続けております。飲んでいるのは、最近我が家で流 行の宝焼酎レジェンドであります。もちろん１日で２．７リットルがなくなるこ とは女房がバカ飲みしない限り考えられませんが、少々なくなりそうです。 涼子も翼も静かに！わかった？ん？！ |
| １１月８日 昨日とうって代わって、今夜はゆっくりできました。宿泊のお 客さんも長期の方がひとりだけなので、気合いが入らず、全身がだるく感 じます。涼子も翼もお昼から遊び続けて、夕方に眠ってしまいましたが、 晩ご飯の時にはしっかり起きて、お腹は大きくなったようです。ボクも女房 も眠たくて仕方ありませんが、チビ達は少し眠ると元気を取り戻してしまう ので、羨ましくなるほどです。 |
| １１月７日 あれよあれよとお客さんがお見えになり、大忙しでした。涼子 の食事は午後１０時を回り、ヤツも腹ぺこでクタクタです。翼もよく辛抱し ました。明日のお昼過ぎまで、滞りなく、仕事はこなせるでしょうか・・・。 |
| １１月６日 涼子に連れられて、村の温泉施設に行きました。翼は眠って いたので連れては行かず、大きな荷物がひとつないようで、ゆっくりできま した。びっくりりえたんにもよく食事に来て下さる、村のきのこ工場の社長 と出くわし、彼も涼子と同じ歳の娘と一緒で、涼子らふたりはお風呂で意 気投合し、元気に遊んで、楽しかったようです。その社長はベトナムでホ テルも経営するやり手の実業家で、カナダでもホテル経営を企画し、つい 先日カナダから戻ったばかりでした。カルガリーから南西に車で三時間半 ほど走った、ロッキーの山の中だったようです。話を聞いていると、ボクが 移住したくなるほどでした。夢のある話で嬉しくなりました。ボクもがんばら ないと・・・！ |
| １１月５日 涼子はボクが翼を抱えて哺乳瓶を用意すると、魔法瓶や粉 ミルクを用意したり、食事時に翼を補助椅子に座らせると、翼に前掛けを 掛けてあげたりと、随分機転が利くようになりました。スーパーに買い物 に出かけ、涼子が遊具で遊んでいると、３歳くらいの女の子が涼子の後を ついてきて離れません。お母さんが 「ごめんね」 と声を掛けると、「いい です！いいです！」 と大人のような返事を、涼子はします。保育園では 「涼子ちゃんと手をつなぎたい！」 と泣いていた小さな女の子を見かけま した。いつの間にか涼子は、いっぱしのお姉ちゃんになっています。 |
| １１月４日 翼の服は涼子のお下がりばかりですが、これがまた全く似合 いません。涼子が２歳の頃に着ていた服を、１歳にならない翼が着ていま すが、見事に似合いません。女と男の違いがあるから、仕方がないと言 えばそうかもしれませんが、１歳にもならない赤ん坊は男だか女だかの区 別がほとんどつかないので、何を着せていても問題ないはずです。ところ が、翼の間抜けな顔が災いしているのか、涼子が可愛く着こなした服の どれを着せてもまるで映えず、チンドンヤのようです。ジャニーズ系のボク ですが、現在は小太りの狸みたいなものですから、子供が可愛くなるはず もありません・・・。 |
| １１月３日 最近舌をペロペロ出すなぁと思っていました。もちろん翼の 事です。あくびをしたその瞬間に、翼の口の中を覗くと、上の歯茎に小さ く白い点が見えました。そろそろ上の歯も生えてきそうです。 ”ホンカン” 卒業であります。 |
| １１月２日 女の子ばかり、４人姉妹のご家族がお見えになりました。あ れだけチビちゃんがいると、さぞカリカリくるだろうと思うのですが、お父 さんもお母さんも落ち着いて、彼女たちに接していらっしゃいました。男ば かりの４人兄弟は男親にとって、あまりおもしろくないかもしれませんが、 女ばかりはかわいいものです。翼はお姉ちゃん達に遊んでもらえて、１１ ヶ月の人生の中で一番モテモテの日でありました。 |
| １１月１日 まだひとりで歩けない翼ですが、ハイハイにずいぶんな勢い が出てきました。歩行器に自分ひとりで入ることや、歩行器から出ること もできるようになりました。翼より身体の小さな子が、走り回っているのを 見かけたことがありますが、翼が大きな身体でハイハイをしていると、な んとなく情けなく感じます。それでもそのうち歩き出すのでしょうから、より 目が離せなくなります。 |
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