親バカ父ちゃん子育て日記 |
12月31日 あれも書こう、これも書こうと毎日思いつつ、一日が終わる 時間になって、何を書こうとしてたんだっけ? と結局、何も思い出せぬま ま、つまらないことをのらりくらりと、今年も書き続けました。辛抱強い読者 の方々に支えられ、老後の楽しみにでもと綴り続けています。今年もいろ いろありました。暮らしに流され続けないよう、次の目標に向けて、更に前 進あるのみです。今年、はるばる ”びっくりりえたん” までお越し下さった 多くのお客様と、毎日の読者の皆様に感謝申し上げます。どうぞ良いお年 をお迎え下さい。 |
12月30日 やっと一日の仕事が終わって、自分達の食事を摂ったのが 夜9時半でした。涼子も翼も遅くまで起きてくれています。翼の好物の焼き 魚を女房がほぐして、小さな皿に載せました。翼はみそ汁でも飲むかのよ うに皿の上にあった、ほぐした魚を一気に口の中へ入れました。「翼は魚 が好きやなぁ・・」 と喰いっぷりに見とれていると、口に入れたばかりの魚 が全部皿の上に戻り、「痛いよぉ、痛いよぉ!」 とばってんの顔をして泣 き始めます。人差し指を下の奥歯辺りに突っ込んでいます。骨でも刺さった ようですが、すぐに直るだろうと、しばらくみんなで翼を眺めていました。し かし、どうも様子がおかしく、ボクは翼の口の中に指を突っ込みましたが、 何かが刺さっている気配はありません。「ちょっとお茶でも飲んだら?」 と お茶を翼の口の方へ持っていきましたが、「父さんなんか嫌いだぁ!お姉 ちゃん助けてぇ!」 と言わんばかりに涼子の方へ身体を向け、お茶など 飲もうとしません。「母さんの出番やなぁ」 と女房が翼の口に指を入れま したが、やはり何もありません。女房とボクの二人で、翼を寝かせ、口を大 きく開かせようとした瞬間、「げほげほっ」 と翼がせき込み、翼は自分の 指を再び口へ入れると、翼の親指の爪くらいの魚の筋が出てきました。「こ れは痛いわぁ!」 とみんなで驚いたのもつかの間、翼は何事もなかった ように、再び食事に取りかかりました。2歳になったばかりですが、まだま だ何がなんだかわかりません。親が気をつけてやらないと、どうしようもあ りません・・・。 |
12月29日 スノーウェアを着た翼は、弱い怪獣のようです。その怪獣が 昨日はよいお天気の中、愛用のチュッチュタオルを手に、庭の先端に立 ったまま、眠っていたようです。「かぁさ〜ん!翼が立ったまま寝てるぅ!」 の涼子の声に、ボクも様子を見に行くと、弱い怪獣の翼が前後に揺れな がら、目を閉じていました。雪が積もって太陽が出ると、とても暖かくなり、 気持ちのいいものですが、今日はどんよりと曇っていて寒く、午後9時現 在、ものすごい吹雪で、玄関のドアを少し開け、翼に外の様子を見せると 「い〜!」 と右手を横に振って、部屋の方へ帰ろうとしました。怪獣の翼も 気持ちのいい日と、怖い日はわかっているようです。 |
12月28日 翼はボクの調理用の鍋で遊ぶのが大好きです。鍋だけなら いいのですが、強化ガラスで作られているのでしょうか、コーヒーメーカー のカップも大好きで、持ち歩いて遊んでいました。振り回したりもするので、 どこかにぶつけると大変な事になります。女房がそれを翼から取り上げる と、翼はこんなに悲しいことは生まれて初めてだ、と言わんばかりの泣き声 と泣き顔で、全身を使って喚き始めました。それからわがままが延々と続 き、女房は泣き喚く翼を暗い部屋へ連れていきます。その様子を哀しげに 涼子が見つめます。ボクはできるだけ平静を装いながら、”やっと仕事済 んでんから、ちょっと静かにしてくれよ!” とみんなの動きを仏様のような 優しい眼差しで眺めていたのでありました・・。 |
12月27日 朝から断続的に雪が降り続いています。二学期最後の日 で、涼子は雪の降る舗道を通学バスの停留所までゆっくり歩いていきま す。雪道をなめた運転をする人もたくさんいるので、これからしばらく気に なりますが、とりあえず明日から冬休みなので心配はいりません。明日は 除雪機が必要になるでしょうか・・・。 |
12月26日 ようやく家の回りにも雪が下りてきました。今朝起きると、駐 車場には約5センチの積雪がありました。食堂から見える景色は真っ白で した。お昼前に雪は止み、夕方には所々解け始めました。家の中では、け んかの多い涼子と翼ですが、外では手袋もせずに、雪をさわって黙々と遊 び続けていました。ボクにとっては寒いうえに、厄介物の雪ですが、チビ達 にとってはおもしろくて仕方ないようです。長い冬が始まります・・。 |
12月25日 年末年始の仕入れに上越方面へ出かけました。年内はまだ 数日あるというのに、どこもかしこも大勢のお客さんで混雑していました。 混雑している上に、涼子も翼も一緒ですから、いつものように仕事は停滞 気味です。ようやく仕事を終え、誰もいない海水浴場まで行き、弁当を広げ ました。この季節に海で弁当を広げられるなんて、珍しい事です。雪は長野 県内よりも新潟の方が多く積もっていましたが、海に近づくにつれ、少なくな りました。上越市内の温泉施設に行って、戻ってきました。明日からスキー のお客さんがお見えになります。天気予報では、今夜から明日にかけて、 雪マークがついていますが、どうでしょうか。チビ達ふたりはお客さんから頂 戴したクリスマスプレゼントを手に、一日中、勢いが衰えることはありません でした。ふぅ・・・。 |
12月24日 クリスマスイブなので、客室はカップルのお客さんで満室、 食堂は予約のお客さんでいっぱいです・・・なんて事は全くなく、宿泊のお 客さんが一組いらっしゃるだけで、とても静かな日です。もっとも、涼子と翼 だけが狭い家中を走り回っているので、騒々しくはあるのですが、静かな のです。昨日の降雪で、木島平周辺のいくつかのスキー場はオープンでき たようですが、ここ木島平・牧の入スキー場のオープンには至らず、大勢の お客さんを運ぶ観光バスの騒音は聞こえません。冬枯れた里山にたくさん のカラスやスズメが行き交い、時折キジの鳴く声が響きます。窓の雪除け 板に、リスが来ることもあるのですが、今年はまだ見ていません。スキーを 楽しみにしているお客さん、宿泊施設を含めたスキー関係の仕事の人達、 それぞれが万全の態勢で雪を待っている静けさです。涼子と翼だけが、変 わらず賑やかなのです・・。 |
12月23日 周辺のスーパーを四軒回りました。ボク一人だとどうって事 はありませんが、涼子も翼も一緒だとなかなか仕事は前に進みません。車 に乗せたり、降ろしたりから始まって、店内を走り回る翼の監視。途中、ス ーパーに併設されたマクドナルドで涼子はコーラとポテト。翼は違うお店の ソフトクリームを食べると言ったのに、涼子のものが欲しくて、ボクがソフト クリームを食べる羽目になって・・・。安っぽいテーブルの前にある安っぽ いイスに腰掛けて、賑やかなお客さんの中に紛れていると、いつの間にボ クは安っぽい親父になってしまったのかと、なんだか笑えてきました。つい 先ほど、深夜作業で宿泊されていたお客さんが仕事にお出かけになり、今 年のビジネスのお客さんは終わりになりました。この12月は安っぽい親父 にも、仕事はたくさん舞い込んできました。皆様のおかげです。ありがとう ございます。ホッと一息です・・・。 |
12月22日 涼子が登下校にかぶっている、お客さんに頂戴していた帽 子があります。ボクもその帽子をかぶせてもらい、みんなにポーズをとっ た後、涼子に返しました。涼子はその帽子の中を嗅いで、「お父さんの頭 の臭いするぅ、くさ〜い!」 そしてその帽子を涼子は自分の頭にかぶせ、 またその帽子をとって、今度は自分の髪の毛を鼻のところへ持っていき、 「お父さんの頭の臭いするぅ、くさ〜い!」 と優しい言葉をかけてくれます。 なんと人の気持ちのわかる、優しい子供に育ってくれたのでしょう・・。どつ いたろかっ、こらっ! |
12月21日 今日は満室です。こんな時期でもお客さんに来ていただい て、幸せだと思います。こんな日は電話もよく鳴ります。おもしろいのは家 族四人、大人二人、小学生一人、幼児一人で今日から一週間泊まりたい という問い合わせです。どんな汚い部屋でもいいから、一週間毎日二食付 きで二万五千円で・・。ボランティアなら考えない事もありませんが・・、ねぇ ・・・・・。いろいろ言い訳をして、雪がないからキャンセルと言うのもありまし た。ボクはサービス業に携わって、大学生時代のアルバイトも含めると、二 十年以上が経ちます。まぁ、いろんなお客さんがいらっしゃいます。できる 限りお客さんのご要望に添うようにしますが、できないこともあるのです。悪 しからず、ご了承下さい・・・。 |
12月20日 家まで帰ってきているにも関わらず、涼子は家の裏側へ回 り、なんとそこでウンチをしたと言うのです。確認すると、・・・本当でした。 一年生と言っても、一年生なのです・・・。 |
12月19日 小布施の公園で、涼子も翼も寒さなど感じていないかのよ うに遊び続けます。ベンチに腰掛けている女房とボクは、寒さに耐えきれ ず、「もう、帰ろう!」 とチビ達に声をかけました。遊び足りない翼は涙を 流して、公園を背にして歩く我々に、抵抗しました。雪が降り始めると、公 園では遊べなくなります。春になって、この公園に来られる時には、翼の 足取りもいっそう力強くなっていることでしょう。昨晩、長くなった髪を切った 涼子が翼と遊ぶ姿は、よりお姉さんに見えました・・・。 |
12月18日 翼を風呂から出すとき、女房を呼びます。「かぁさ〜ん!」 翼が生まれてから、ずっと毎日同じように呼び続けていました。ようやく翼 が自分で声を出すようになりました。「あ〜さん、あ〜さん!」 2年経って、 ようやくこれだけの成長です。 |
12月17日 後頭部から首に痛みが残っていましたが、昨日より気分が よかったので、頼んでいた薪を取りに、長野市内へ出かけました。そのま ま忙しく一日が過ぎ、チビ達の食事を用意できたのは夜9時半を回ってい ました。涼子はごはんを食べながら、眠っていました。すまん、今日は忙し かった・・・。 |
12月16日 午前3時半頃、トイレに起き、そのまま倒れてしまいました。 一瞬、眠ってしまったのか、気を失ったのか、左足の付け根辺りと、左耳 近くの頭を打ちました。今日は一日中、頭が痛く、吐き気がしました。今年 の3月にボクの叔父が、同じようにトイレで倒れ、そのまま入院し、現在も 右半身が動かないようです。ボクはそれほどひどくはありませんが、ボク もあらゆる面で気をつけなければいけません。さて原因ですが、豆炭です。 昨晩、女房も少し気分が悪いと、早めに床につきました。ボクは誰もいなく なった静かな部屋で、豆炭の火で作った、おでんをつつきながら、焼酎の 湯割りをチビチビ、飲んでいました。チビ達は早く寝たので、被害はありま せんでしたが、女房とボクは頭痛と吐き気に襲われました。女房はずいぶ んマシになった、と話していましたが、ボクはまだフラフラしています。一酸 化炭素中毒をネットで調べてみると、なんだか不気味な事がたくさん書い てあって、ぞっとしました。明日、病院へ行ってみるかぁ・・。 |
12月15日 涼子と翼の遊びは、日に日に激しくなっていますが、それは 風呂場でも同じです。チビ達ふたりをタタタターッと洗い、浴槽に入れます。 ボクは大きくため息をひとつつき、自分の身体を洗い始めます。チビ達は 浴槽の縁に立ち、壁にタオルやおもちゃをくっつけて遊んでいます。翼はい つそこから落ちるとも知れず、ゆっくり身体を洗っていられません。びっくり りえたん疲労困憊の湯は、まだまだ続きます。 |
12月14日 六十歳前の男性に二週間ほどの予定で、宿泊頂いていま す。既に翼はそのおじさんと仲良く遊んでいます。お客さんが食事の間、翼 は食堂へ行き、隣の椅子に陣取って、話しにならない話をしています。「だ んだん寒くなるねぇ・・」 と話しかけられた翼は、サッと椅子から降り、食堂 と厨房の間のドアを閉めてしまいました。正確ではありませんが、話はそ れなりに伝わっているようです。驚きました・・・。 |
12月13日 涼子の引き出しを開け、リップクリームをつけ、ニタッと笑う 翼は、今日二歳の誕生日を迎えました。「だいじょうぶ?」 そして、自分の 写真を見て、「たぁた」 と話せるようになりました。ますます元気に過ごし てください。昨日の天木さんとの食事会の模様が、彼のHPに掲載されて います。よかったらどうぞ。http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/f1212.htm |
12月12日 渋谷というところへ出かけました。東京都内を初めて車で走 りました。出かける前は緊張しましたが、ヨーロッパの裏道、とりわけパリ を車で走って以来、クソ度胸がついて、難なく行って戻って来られました。 翼の誕生日やクリスマスのプレゼントを買うために渋谷へ行きました等と、 そんな軟弱なボクでないことは、読者のみなさんは百も承知だと思います。 天木直人さんをご存じでしょうか。前レバノン大使です。11月に長野へお 見えになり、話を聞きに出かけようと玄関に向かったその瞬間に食事予約 が入って、出かけられませんでした。今日は渋谷で講演があると聞き、そ の他三名も引き連れての東京見物と相成りました。ボクは二十歳前後から 時事問題に関心がありましたが、天木さんの批判は核心をついていて、ボ クの身体には心地よく響きます。2時間の講演の後、2時間の食事会です が、食事会がいけませんでした。さらに深く、詳しく話が聞きたかったのに、 4,5人の取り巻きとだけの雑談で、話の内容はボクの耳には一切入って こず、つまらないものでした。カルロス・ゴーンさんの奥さんの店というレバ ノン料理とやらをチビ達も一緒に食べましたが、どうもイマイチでした。サー ビスは細やかで、レバノン航空の飛行機にでも乗っているような気持ちに させられました。何より、翼も涼子も機嫌良くしてくれていたので助かりまし た・・。それにしても住むとことちゃうなぁ・・・。 |
12月11日 なんだかんだと今週は宿泊や食事のお客さんが続きました が、今夜のお客さんはなく、ホッとしています。朝からうっとうしい天気で、宿 泊のお客さんがチェックアウトされると、ボクはすぐさま布団に潜り込み、チ ビ達の騒音を避けつつ、お昼前まで眠っていました。女房は最近、涼子や 翼への叱り方がきつく、今朝も一段とパワーアップしていたので、ボクへの 当てつけも半分は入っているなと感じ、昼前に起き出し、昼ご飯の準備を 始めたわけです。ボクが家の仕事をさぼると、女房の機嫌は悪くなるし、そ うなるとチビ達がやりこめられて可哀想だし・・、貧乏暇なしで、今日も父ち ゃんは女房、子供のために、身をポチャポチャにしてがんばったのであり ます・・・。 |
12月10日 翼はますます上手にしゃべれるようになってきました。自分 の子供に、”お父さん” と呼んでもらえるのは、とても幸せな事だと思いま す。しかしながら、”おとうさん、おかあさん、おっしゃん” がどれも同じよう に聞こえるので、誰を呼んでいるのか、わからないことがほとんどです・・。 |
12月9日 「とんとんとん!」 「あけて下さい どなたです わたしゃ木の 葉よ とんことり」 「とんとんとん!」 「あけて下さい どなたです わたしゃ 風です とんことり」 「とんとんとん!」 「あけて下さい・・・」 「がぁははは はははははは〜〜」 「何笑ってんの」 「がぁははははははっはっはっはっ は〜〜〜〜〜〜〜」 お前ら、うるさいんじゃぁ!! |
12月8日 涼子にはいろいろ助けられていますが、風呂に入る前、翼の 服を脱がせてくれる事も大いに助かっていることのひとつです。少し前まで は、涼子ひとりでしたが、翼が増えて、服を脱がせるだけでも時間がかか り、とても邪魔くさかったのです。それがいつの頃からか、涼子が翼の服を 脱がせてくれるようになったので、ボクは先に風呂に入って、奴らを待つこ とができるようになりました。ささいな事ですが、すごく楽になりました。今日 もチビ達ふたりを待っていると、脱衣場の方から涼子の声が聞こえました。 「お父さん、大変!翼がウンチしてる!」 「ほっとけ!そのままオムツはず して、風呂に入れて!」 「でもすごいんだよぉ!」 「どう、すごいんだぁ?」 「強烈なの!」 「どう強烈なんだ?」 「すごく長いの!そして肥ってるの!」 ドアを開けて様子を見ると、神妙な顔をした翼が、ウンチを背中近くまでべ っとりとつけて立っていました。「こりゃ大変だ!母さん呼んできて!」 食堂 でお客さんと話している女房を呼んでもらって、無事、ウンチは処理してもら えました。さすがの涼子もまだウンチ処理はできません。何より、翼ぁ!お 前!ウンチ出てんやったら、風呂入る前にゆわんかぁ!なに、黙っとんね ん! |
12月7日 涼子の声が聞こえた気がしたので、「ただいまぁ」 の声を待 っていたのですが、涼子は家に入って来ません。気のせいかなぁと食堂か ら玄関を覗くと、涼子と近所の女の子が、やはり庭の石に腰掛けています。 やっぱり帰ってたかぁと一安心し、厨房に戻りました。それから三十分くら い経って、ようやく涼子が家に入ってきました。「ただいまぁ!宿題してた の!」 国語なのか算数なのかわかりませんが、庭の石の上で宿題を終え たようです。冬枯れのチビ達の下校風景です。なんとなく、羨ましく思えまし た。 |
12月6日 今朝起きると、駐車場の車にうっすらと雪が積もっていました。 11月中や12月の初めにドカンとやられること度々でしたが、今年は例年 のようにうろたえることもなく、未だ車も夏タイヤのままです。雪嫌い、冬嫌 いのボクにとっては喜ばしいことですが、スキー大好き人間にとっては待ち 遠しいことなのでしょう。へっ、へっ、へぇ〜、ざまぁ、見ろ!なんて、露骨に 書けません・・・。ふ、ふ、ふ・・・。 |
12月5日 風邪気味だった女房が熱を出してダウンです。翼と昼寝の間 に、涼子とボクは豆炭を買いに出かけました。豆炭を入れた七輪でおでん を作るのと、昨日宿泊のお客さんに頂戴した、そば焼酎での湯割りがとて も美味しかったので、湯割りのためのやかんをかけておくのが目的です。 女房は子供の頃に使ったらしいのですが、ボクは自分で豆炭を使うのは 初めてです。玄関のポーチのところで、割り箸や新聞紙を使って、豆炭の 火を起こし始めました。横になっていた女房も外に出てきて、火起こしに参 戦です。翼と涼子はうちわの取り合いをしながら、白い煙に目をこすりつ つ、何が始まるのかと興味津々です。豆炭に火がつき始めると、ボクは自 分のおじいちゃんとおばあちゃんが、火鉢の前にいた時と同じ臭いである ことに気づきました。ボクが小学生の頃の、彼らの家では、ごはんも風呂も 薪を使用していました。火鉢には鉄製の長い箸が突き刺さっていて、ボク はそれでいたずらをするのが好きでした。涼子も翼も、薪ストーブ同様、何 か世話をしたくて、仕方がない様子でした。三時間ほどおでんの鍋を七輪 の上に置いていましたが、大根などはまだ堅く、ガスコンロの助けが必要と なりました。朝から七輪に置いておくと、よかったのかもしれません。次回 はもう少し上手に豆炭と七輪を使いこなしたいと思います。 |
12月4日 チビ達ふたりは、風呂にも入らず、メシも喰わず、眠ってしま いました。夕方、数日前に半額で買った菓子パンを、ふたり仲良く並んで 食べていましたが、それだけです。すまん。今日は忙しかった・・。 |
12月3日 西武の松坂が2億5千万で契約更改などと、新聞で読んで、 一応まじめに働いているつもりのボクは、生きるのがアホらしくなってきま した。1年でそれだけ稼ぐわけです。ボクは自慢じゃありませんが、この宿 をするために借りたお金は5千万足らずです。それを一生かけて返済する というのに、彼は一年で稼ぐ・・・。ライブドアの社長の本を読んでいたら、 もっとすごいことが書いてあって、以前も働く気がしなくなりました。今日も ボクは、5,6年前に山へ取りに行って、雨ざらしのまま放ってあった丸太 をチェーンソーで切り、それを薪ストーブに入れました。なかなか燃えませ んが、燃えないことはありません。つい先ほど6時間ほどかけて燃え尽き ました。簡単に燃え上がる薪もありますが、なかなか燃えず、しぶとく残る 薪もあります。ボクの人生はあまりパッとせず、終わってしまいそうですが、 しぶとく燃え続ける薪のようになれればと思います。でも、くすぶり続け、周 りに迷惑だけかけて終わる予感です。はぁ、情けな・・・。 |
12月2日 食堂に薪ストーブがありますが、これはお客さんのためのもの で、自分達だけのために使うことはめったにありません。昨日、チェックア ウトされたお客さんを最後に、長く続いたお客さんが途切れました。今日は 自分達だけのために薪ストーブを使いました。お客さんの人数や献立の事 は一切心配することなく、ボーっとしていられるのが嘘のようです。もっとも 女房、子供のための食事は作らなければなりませんが、プレッシャーが違 います。こんな時は、親が近くで住まいをしていたなら、食事をたかりに行く のでしょうが、ちょっとで行ける距離ではありません。親のありがたみが身 にしみます。部屋がしっとり暖かくなると、翼に睡魔が襲いかかり、薪ストー ブから少し離れた位置に布団を敷いてやりました。涼子はどこからか粘土 を取り出してきて、音声を発し続けながら、何かを作っています。ストーブの 前ではみんな少し落ち着いているように見えます。これから、薪ストーブの 出番です。 |
12月1日 夕方、みんなで野沢へ行きました。温泉街までは車で20分程 度です。涼子も翼もぐっすり眠ってしまいました。翼はちょっと身体を移動さ せるとすぐに目覚めましたが、涼子は死んだように眠っていました。声をか けようが、身体を少々揺すろうが、全くびくともせず、大きく揺すって初めて 涼子は目を覚ましました。朝早くから一日がんばっていたのです。無理もあ りません。よく、がんばってる。えらい! |
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