親バカ父ちゃん子育て日記 |
1月31日 ”火だん” ”林い” とは ”花だん” ”早い” の間違いです。 スキーをしたり、絵を描いたり、工作をしたりはわりと得意なようですが、国 語や算数は何がなんだかわかっていないようなのは涼子です。文字を書 くのも、丁寧にやれば上手に書けていますが、面倒くさいのか、糸ミミズが 下痢をしたような文字ばかりを書いています。こんなんで大丈夫かぁ、と思 いますが、まぁボチボチやんなさい・・。 |
1月30日 夕べ寝る頃には雨音が聞こえていましたが、今朝は雪に変わ っていました。お昼過ぎには晴れ間も見えて、除雪を始めました。今夜は お客さんもなく、温泉にでも行こうと計画していましたが、除雪を終えてまも なく、再び雪が降り始め、午後9時現在、音もなくしんしんと降り続いてい て、出かけられる状況ではありません。テレビの天気予報では、まだまだ 降り続くようで、全く降り止む気配はありません。いつものようにトイレにつ いてきた翼に、「five, four, three, two, one, zero !」 とサンダーバードの声 で小便を発射すると、笑顔でパチパチと拍手をした後、便器をのぞき込 み、「ふうしぇん、ふうしぇん!」 と大小にできた泡を見ながら叫んでおりま した。水を流すと、「ばいば〜い、ふうしぇん、ばいば〜い、ふうしぇん!」 と手を振っていました。さすが我が息子!期待通りであります・・。きれい な話で失礼致します・・・。 |
1月29日 遅くなるのはわかっていましたが、参りました。涼子にカレーを 作っておいたので、お腹の具合は大丈夫だと思います。しかしながら、一 日中、野性の猿のように雪遊びを続けていたにも関わらず、風呂には入ら ず、眠ってしまいました。風呂もひとりで入れるようにならないといけませ ん。明日は温泉に行こう!みんな、お疲れさま・・。 |
1月28日 高校時代には全くうだつの上がらない感じの男だったのに、現 在は食品関係の仕事をしていて、その会社の東京支店長にまでなってしま った同級生が、仕事の途中に寄ってくれました。女房はこの男と同じクラス になったはずなのに、同じ教室にいたかどうか知らないと言います。現在も 風体は当時とさほど違いませんが、三人の子供を育て、この三月にはチビ ちゃん達を従えて、ハワイへ遊びに行くと言います。かっ!ハワイか!とは 思いますが、ヤツにすれば上出来です。あの時のあの男が、現在はいっぱ い稼いで、子供三人を立派に育てている。実に偉いと思います。昨日は早 朝に都内のカプセルホテルから山梨へ行き、その後塩尻、松本、長野で仕 事をこなし、ウチで泊まって、朝6時に朝食を摂った後、東京へ帰って行き ました。今日は大阪への出張を日帰りするそうです。アホか!お前は!と 思い、こらえきれず、口に出してしまいましたが、ヤツは高校時代そのまま の笑顔で車に乗り込み、「ほな、また来るわ」 と右手を上げました。それに しても人生はわかりません。ヤツはえらい!ボクはいちばん、あかん・・・。 |
1月27日 涼子に熱があると学校から電話があり、お昼前に涼子を迎え に行きました。38度を超えたそうで、薬を飲ませて横にしました。原因です が・・・、昨日、飯山養護学校へ、子供達の生活を見学に行きました。涼子 も翼もついて来るというので、連れて出かけましたが、その学校が寒かっ たのかもしれません。しばらく熱が出なかったのですが、残念です。オレの 責任か・・・。 |
1月26日 ”もりもり” と書かれている看板を見て涼子は、「これは象とか ライオンがいる森なのか、筋肉がモリモリなのか、どっちなの?」 と少々 難しい事を言います。翼とけんかをしている時にも、「そんなことばっかりし てたら、明日から翼のことは無視するからねぇ!」 と難しい言葉を使いま す。そのうちボクにもわからない言葉で、攻撃してくるのでしょう・・。 |
1月25日 知的発達障害のある人達のオリンピック、スペシャル・オリン ピックが、来月、長野県内で行われます。木島平村ではルクセンブルクか らの選手団をお迎えしますが、その中の数人がびっくりりえたんで宿泊さ れます。今日は選手を迎える、ウチの家族も含めた、村の四家族の打ち 合わせが、びっくりりえたんの食堂で行われました。役場の人、村の英語 の先生であるルクセンブルク人、ローカル新聞の記者、信毎の記者、テレ ビ局のカメラマンと付き人という顔ぶれで、会合は始まりました。それぞれ が、それぞれの立場で、できることをやるだけです。村からお越しのお客さ んも、東京からお越しのお客さんも、ルクセンブルクからお越しのお客さん も、ボクにとっては大事なお客さんに変わりはなく、普段通りにおもてなしを するだけです。言葉も料理も風呂もベッドも、いつものようにやるだけなの です。今夜は涼子のごはんも作れず、風呂にも入らず、ヤツは眠ってしま いました。こんな日は涼子が一番かわいそうなのです。許せ、涼子! |
1月24日 お客さんも除雪もなく、一日中、本を眺めていました。もっとも、 翼がいるので、ず〜っと集中できるはずもありませんが、フランス、スイス、 カナダ等の本を開いては、女房とあーだ、こーだと話していました。どこか へ行って、何かをやろうと企んでも、あっちでもお金、こっちでもお金と、や る気が失せてきます。女房は翼の抱っこのし過ぎからか、左足の付け根が 痛いと言いだし、非常につらそうです。翼がわがまま言い放題、やり放題 なので、今日のようなゆっくり過ごせる日でも、女房もボクもイライラはなか なか収まりません。とばっちりは涼子が受け、ボクよりも女房の方が、涼子 にきつく当たります。仕事があってもなくても、除雪があってもなくても、翼 のわがままはまだまだ続くのです・・。 |
1月23日 今日は除雪の必要がなく、幾分ゆっくりできました。家の周り に降り積もった雪の量は半端ではなく、こちらに住まいして以来、一番多い かもしれません。前の道路には背の高い雪の壁ができ、道路からは建物 の二階部分から上しか見ることができません。そのうち建物があるのか、 ないのか、わからなくなりそうです。そんな雪の中を、チビ達ふたりはほっ ぺを真っ赤にして遊び続けています。翼は手袋もせず、氷のように冷たく なった手で、ウロウロしているのです。 |
1月22日 午後9時前になって、自分達の夕食の準備ができました。お 客さんの部屋にお邪魔している涼子を呼んでもらおうと、厨房でウロウロ していた翼に頼みました。「お姉ちゃん、ごはん!って言って来て!お姉ち ゃんは上!」 と言うと、わかったのかどうか、翼はさっきまで自分もお邪魔 していた部屋まで行き、ちゃ〜んと涼子を連れて帰ってきました。う〜ん、 ヤツはわかっているようです・・・。 |
1月21日 午後9時現在、雪は怖いほど降り続いています。風がないの で、白く色を変えた大量の雨粒が、少し速度を落としながら、真っ直ぐに降 っているような感じです。今朝もお客さんの朝食を出し終えた直後の7時か ら除雪を始め、格好がつくまでに2時間半もかかりました。いったん雪の止 んだ時間もありましたが、夕方から再び強く降り始め、降り止む気配はあ りません。涼子はいつの間にか、雪焼けで真っ黒になっています。健康そ のものです。翼は昼寝のあと、変な咳が出て、薬を飲ませました。ヤツはこ の寒いのに、靴下は履かないし、服を重ね着するのも嫌がります。今夜し っかり寝てくれたらと思います。それにしても、明日の朝・・・、どないしょ〜 ・・・。 |
1月20日 ミルクを飲む時、女房に抱っこをしてもらい、女房が哺乳瓶を 持たないと、翼は受け付けません。そのくせ、夜寝る時は、どういう訳か、 女房がいくら一緒に寝ようと言っても、ついては行かず、ボクと一緒でない と布団の中に入りません。今夜は仕込みに追われ、午後11時45分にな っているというのに、布団には入らず、まな板の鱈と格闘しているボクの、 左膝に抱きつき、立ったまま目を閉じています。「翼ぁ、お母さんと一緒に 寝てきたらぁ?」 「い〜」 こんな繰り返しで、ようやく仕事を終えたボクは 翼を抱きかかえると、シューッという感じで眠ってしまいました。なんでこん な風になってしまったのでしょう・・・。 |
1月19日 初めて山上ヶ岳(大峰山のことです)に登ったのは中学2年の 時で、自分達が通った中学では2年生になると、男は山上ヶ岳、女は稲村 ヶ岳を登らされます。午前2時だか、3時だか覚えていませんが、早朝に 洞川の宿を出発し、真っ暗な道を登山道へと向かいます。アスファルトの 道をひとしきり歩いて、もう頂上かと思ったら、これから登山道へ入るという 話だったので、ガックリきたのを覚えています。夜も明け、登山道脇にしゃ がんで休憩をしていると、白い服を着た男の人がひとり、明らかに自分達 とは違う早さで山を登っていくのを見て、びっくりしました。やっとたどり着い た頂上で待ち受けているのは、”覗き” で、両肩にロープをはめさせられ、 断崖絶壁を頭から真下につり下げられる格好で、「親孝行するかぁ!勉強 するかぁ!」 と先生達に怒鳴りつけられます。怖く感じる人もいるし、別に どうってことないなぁと思う人もいるでしょう。ちなみにボクは、周りのみんな が、あまりに騒ぐものだから、一応怖かったという顔だけは作り、”大したこ とないがなぁ、えぇ景色やがなぁ” と思っていたように思い出します。あれ から大峰には3,4回くらい登っていると思います。先日世界遺産のテレビ を見ていて、大峰が映っていたので、懐かしく思い出しました。奈良・和歌 山・三重の県境はとても山が深く、それ故、とてもきれいなところがたくさん あります。それまでテレビや雑誌は取り上げなかったから、自分達のよう に登山経験者のみが知る、極上の場所でしたが、熊野が世界遺産なんか に指定され、みんなの知る場所となり、ボクはなんだか寂しい気分です。山 の水を飲み、山の水でご飯を炊き、山の水でコーヒーを作り、山の水でプ リンを冷やし、山の水で顔を洗い、山の水で歯磨きをし、山の水の音を聞 いて眠る。そんなことのできる場所が、この日本にどれだけ残っているので しょうか。どうかみなさん、お出かけになっても文句は言いませんが、ムチャ クチャせんとってね・・。奈良県南部の山岳地帯はボクの青春であります。 |
1月18日 「おい!今年はどうなんねん?」 「契約済んだから、去年と一 緒や」 「秋山、二軍の監督って書いたぁったけど、お前、ユニホームけー へんのか?」 「秋山がどうしても、若井がほしいってゆうたらあり得るけ ど、まぁ、今年はないなぁ、あったとしても来年以後やなぁ」 昨年、ドタバタ のあったダイエーですが、友人の若井は新生ソフトバンクホークスでスカ ウトを続けるようです。先輩の駒田は楽天でコーチをするとどこかで読みま したが、本当でしょうか。やはりスターはグラウンドに戻れるのが早いので しょうか。「スキーのお客で忙しいんちゃうんかぁ?」 「むっちゃ暇や!1月 は毎年、成人式終わったら、ずーっと遊んでんがな」 「ホンマか!ほな、 オレ遊びに行こかなぁ。子供、ゆき、ゆきゆうとぉるしなぁ」 「来い来い!」 というわけで、春からのプロ野球はソフトバンク対楽天が、ボクにとっては とても興味深いものとなります。はよ、雪解けへんかなぁ・・・。 |
1月17日 昨晩からソワソワしていた涼子ですが、学校の行事であるス キーの授業を、無事終えたようです。普段は女房に声をかけられないと、 起きられない涼子ですが、「あっ!今日はスキー教室だ!」 と言って、ひ とりで起き出しました。吹雪く時間もありましたが、朝から午後3時の解散 時まで、昼食を挟んでずっと滑り続けていたようです。ひとりでリフトに乗れ たとか、乗れずに泣いていた子がいたとか、昼ご飯のカレーライスとソー セージが美味しかったとか、充実した一日だったようです。「右に曲がる時 は、どうするんだぁ?」 「こっちの足に力を入れてシューッと曲がるの!」 と、スキーのできないボクに得意になって説明してくれます。「スキーの先 生が、お父さんにスキーに来てもらってって言ってた!」 「そうかぁ、それ はどういう意味だろうなぁ。スキー教えてやるってことかなぁ、それとも昼飯 作れってことかなぁ・・」 「わかんなぁ〜い!」 涼子にできて、ボクにでき ないことがあるなんて、これからどんどん差をつけられそうです・・・。 |
1月16日 三人の若者が、チューリッヒからどれだけ遠くへ行けるかを競 っている姿が、テレビに映っていました。ひとりはオーストリア、ドイツ方面、 ひとりはイタリア、あとひとりはフランスです。二十年前なら、写真でしか見 たことのない風景でした。いつの間にか、あそこも行った、ここも行ったと、 見覚えのある風景がいくつか増えています。もっとも通過もしていない場 所がほとんどです。ウロウロできるのも、あと二十年くらいでしょうか。時間 とお金と仕事の都合のつく限り、出かけてみたいと思います。 |
1月15日 涼子が持つもの全てが、翼は欲しくなります。翼がうるさく泣く ので、涼子は仕方なく翼に手渡します。涼子はほとんど怒っています。涼子 がお気に入りの小さな人形があって、翼ではきちんとつまむことができず、 整理しながら遊んでいる涼子は、翼にその人形だけは貸しません。翼はそ れを貸してもらえるまで、タオルを持ち、右足を床にたたきつけて、大粒の 涙を流し、泣き続けます。「涼子ぉ、ちょっと貸してあげたらぁ」 と無責任に 涼子に話しますが、大切な人形が壊されてはどうしようもなく、涼子は絶対 に手渡しません。”お姉ちゃんやねんから、ちょっと貸したったらええのに” と仕事を続けていると、今度は翼がボクの大事な外国の風景写真集を触 っているではありませんか。「こらっ!翼ぁ!それ触ったらあかんやろ!そ れはオレの本や!お前の本はいっぱいあるやんけぇ!」 とやはり、ボクも 翼にはどうあっても手渡せないものがあるのでした・・・。 |
1月14日 腹が立つのは女房の仕事に対する姿勢です。ボクは折に触れ て、自分が経験してきたまずい失敗などを織りまぜて、商売の厳しさを話し ます。夫婦ですから、軍隊調に命令口調で語るはずもありませんが、全くわ かってないなぁと思うことしばしばです。今日もボクがチビ達を風呂に入れ ている間、ゲレンデサイドにあるホテルの料理長から、食事の問い合わせ の電話を頂いているにも関わらず、時間が遅いと思ったのか、酔っぱらい ひとりの相手ではまずいと思ったのか、来店を断っているのです。自分達 が手一杯で、サービスできないなら話はわかりますが、遊んでいるのです から、お受けするのは当たり前です。割烹料理屋で皿洗いの仕事をしてい た時など、閉店の午後11時半に後5分というところでお客さんがお見えに なりましたが、板場の先輩はイヤな顔ひとつせず、お客さんを迎えていま した。ボクが屋台をやっていた頃にも、閉店間際の午前3時前に顔を見せ るお客さんもいらっしゃいました。現在の食堂の営業方針として、基本的に 完全予約制にて承っているのですが、オープン当時からお越し頂いている お客さんだけには、ご来店頂いています。板長、すみません!以後、気を つけます。 |
1月13日 女房は毎日朝6時半には起き、涼子を学校へ送り出します。 ボクはずっと布団に潜り込んだままです。翼はみんなと一緒に起き出し、 なにやらいたずらをしているようで、涼子のわめき声と、女房の怒鳴り声が 聞こえます。今朝はようやく雪がやみ、良いお天気になりました。ボクは10 時半頃に布団から抜け出し、ゆっくり新聞を眺めていました。お昼過ぎに、 女房の許可を得て、飯山の図書館へ出かけました。静かに時間が過ぎる のは、とても心地の良いものです。夕方、スーパーに立ち寄り、スズキを一 匹買って、夕食にはカルパッチョとムニエルにしました。あっという間になく なりました。冬のシーズンは除雪がないと、本当にゆっくり過ごせます。 |
1月12日 昨日も今日も雪が降り続いています。ものすごい量です。前 の道路から家を見ると、雪に隠れて、一階の窓の上半分からしか見るこ とができません。1月の半分も過ぎていないのにこの積雪だと、まだまだ 雪が降るのに、雪を捨てる場所がありません。どんどん駐車スペースがな くなっていきます。意を決して、吹雪く外に出て、機械で除雪をしていると、 翼は家に帰ったばかりの涼子と一緒に外に出てきます。翼は手袋もせず、 そりを持って、遠くからボクの動きを見ています。涼子は元気が有り余って いるのか、一階の屋根と同じくらいの高さに積もった雪の上によじ登り、そ の上を走ったり、転げたり、その上から滑り降りたりして、野性の動物のよ うです。お前ら、そんなに元気あんねんやったら、除雪してくれやぁ・・。 |
1月11日 ここ数年の間、長期滞在のお客さんが、ポン、ポンと続き、忙 しくしていました。その長期滞在のお客さんも昨年11月には終わりました が、続く12月もなんだかんだとお客さんがお見えになり、休みは取れませ んでした。年末年始を迎え、スキーシーズンに突入し、成人式がらみの連 休も無事終了しました。ようやく予約が途絶え、うるさい翼とのつきあいは 続きますが、それなりの充実感と心地よい疲労感が入り交じり、ホッとして います。除雪こそありますが、今週はボーっと、ぽーっと、だらだら、のらり くらりと過ごしてやろうと思います。降り続く雪を眺めながら、炬燵にみかん としゃれてやろうと思います。全然しゃれてないか・・・。 |
1月10日 お客さんが全てチェックアウトされると、最後の力を振り絞り、 その他三名を善光寺へと、初詣に連れて出かけました。もちろんボクは、 できることなら家で静かに、ゆっくり、ひっそりと過ごしていたかったのです が、涼子と約束してしまったので、疲労困憊の超近場周遊の旅に出たの です。善光寺をお参りし、定食屋で昼ご飯を食べ、除雪のされていない長 野市内の公園へ行き、中野市内の箱山温泉に入り、スーパーで売れ残り のくたびれた半額の総菜を買って、戻ってきました。自分の首を絞めるよ うな行動は、できるだけやめましょう。布団に潜り込んだチビ達ふたりの騒 音は、午後9時45分現在もやみません。♪ぞぉおさん ぞぉおさん♪ ぎゃ あははははは〜 ♪おんまのおやこは なかよしこぉよし♪ ぎゅあははは はは〜〜・・・ |
1月9日 夕食の席に着いたのが、午後10時を回っていました。涼子も 翼も起きています。翼のいたずらはどんな時にでも始まり、イスに座っても 落ち着きません。一通り叱られて、ササッとごはん類をかき込み、もうひと 仕事です。疲労困憊の湯で、もちろんボクだけがくたくたになり、チビ達は ご機嫌に風呂を後にしました。昨晩の積雪はありませんでしたが、朝から 降り始めた雪が、機械が必要なほどになりました。駐車場の白樺の木が 折れてしまいました。疲れましたが、もう一息です。 |
1月8日 「わたしねぇ、魔法使いになれなかったら、びっくりりえたんをす るぅ!」 ”四苦八苦業” と言われている、我々の仕事をやってみようと、 泣かせる事を涼子は言ってくれます。フランス料理やイタリア料理ができ たらすごいと言われるから、と言うことです。ほぉ〜ぉ・・。 |
1月7日 英才教育の成果が徐々に現れていて、涼子は風船やタオルを ジャージの胸の部分に突っ込み、「ぼいん!ぼいんっ!」 と走り回ってい ます。それを子分の翼がジーッと見ていて、同じように走り回って、転げ回 っています。英才教育の成果はここからで、翼は ”ちん〇ん” や ”おし り” を覚えたのと同じように、胸は ”ぼいん” と呼んでいて、それが何か しらおもしろいものであると感じているようです。アクセントは ”コイン” と 同じで、ボクが裸になっていると 「ぼいん!」 風呂に入っていても 「ぼ いん!」 と言って喜んでいます。昨日はパジャマに着替えをしていた女房 の横で 「ぼいん?」 と相変わらずコインのアクセントで話しかけていまし た。今度温泉に行って、翼が女風呂に入ったら、おばちゃんの横に立って 「ぼいん?」 と聞いてしまいそうで、ワクワクしています。あっ!間違えまし た!ビクビクしています。思わぬところで日頃の努力が実を結び・・・、どう しましょう・・・?! |
1月6日 明日一日学校へ行って、また三日間休みがあるのですが、とり あえず、十日間程度の涼子の冬休みが今日で終わりです。時間があれば 温泉や初詣くらい行こうねと話していましたが、「今日は行ける?」 と何度 聞かれたことでしょう。おかげさまで仕事は続き、次の連休が終わるまで 温泉、初詣はお預けです。つまらんかったかもしれんなぁ・・・。 |
1月5日 今朝はものすごい量の雪が積もっていました。自動車のタイヤ がすっぽりと隠れるくらいです。ボクの膝まで積もりました。これだけやら れると、除雪にも時間がかかります。除雪機の音を聞くだけで泣いていた 涼子ですが、今日などは除雪機の横を歩き、雪をかき込むシャベルの部 分に雪を投げ込んでいるのですから、すごい成長です。翼は一時の涼子と 同じで、ボクが機械を動かしていると、なかなか外には出てきません。シー ズンが終わる頃までには、翼も慣れるでしょうか・・。 |
1月4日 細かい雪の降る中、翼と女房のための牛乳を買うため、スーパ ーへ行かされました。二人とも牛乳が好きで、飲み干す量は半端ではあり ません。ボクは家でボーっと、ジーっとしていたかったのに、「お前、己が飲 むんやったら、己で行かんかぃ!」 と強気のセリフも吐けず、気弱なボク は曖昧な笑顔を浮かべながら、車を走らせたのでした。翼を助手席に乗 せ、ゆっくりと白い蛾の大群が押し寄せるような雪の中を走ると、翼が生ま れた日もこんな感じだったのに、今は隣にちょこんと座っているのが不思 議に思えました。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島に、恋人と二人で過ごし ていたのは十数年前の今頃で、島の建物の全てが白く覆われていたので、 雪が降っていたかのように思い出されます。風が強く、人気のない島の雰 囲気は、正月を終えた木島平に通じるものがあります。人生はあまりにも 短い。気力をなくしていたり、腹を立てていたのでは時間がもったいないだ けです。女房も涼子も翼も、今の暮らしも全ては自分の責任であります。 逃げ出したくても逃げ場所のない、帰りたくても帰る場所のない、話したく ても話す人のいないボクは、雪の舞う国道をゆっくり走る車の中で、翼に 過去の恋と人生を話していたのでありました・・・。 |
1月3日 今日は一気に料理の質が落ち、ボクの仕事が楽になるのと比 例して、気合いが一向に入りません。今シーズンは雪の降り始めが遅く、 忙しさのピーク期間が短かったにも関わらず、ボクは何かしら非常に疲れ ています。涼子や翼の騒音は、難しい数学の問題を目の前にしているよう で、イライラしてきます。明日は除雪もなく、静かに過ごせるでしょうか。誰 か、その他三名とボクの食事を作って下さいませんか・・・。 |
1月2日 涼子は翼と遊んだり、庭でそりをしたり、スキーを履いたりして それなりに楽しそうにしていますが、ムチャクチャおもしろいという感じでは ありません。一番楽しそうに見える時は、やはり友達と遊んでいる時のよ うに思います。テレビがおもしろいわけでなく、忙しそうにしている我々親の 事をじーっと眺めている時もあります。この冬は母の応援がないため、た くさんの雑用が一気に吹き出し、涼子の手も借りています。皿拭きなどを 涼子は一生懸命にやってくれます。そんな時は、つまらなそうな顔もせず、 コツコツとやっています。できることが増えているのかもしれません。強制 するつもりなどさらさらありませんが、もっといろんな事をさせてみましょう。 |
1月1日 雪が降り過ぎです。参りました。翼は泣くし、散らかすし、よくこ んな状態で仕事がこなせてるなぁと思います。今年の目標、ヨーロッパ! がんばろ。本年もよろしくお願い致します。 |
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