親バカ父ちゃん子育て日記
6月30日 長野県南部のホタルの里で、例年の一割程度のホタルしか
見られない、と数日前に新聞に出ていたので、ここ木島平ではどうなって
いるのか気になり、涼子と翼、母を連れて、すぐ近くのホタルスポットへ出
かけてみました。車を停め、ウィンカーをつけました。遠くに町の灯りがポ
ツポツと見えるだけで、周辺は真っ暗です。カエルの大合唱が聞こえま
す。「ホタル出てこないねぇ」 と5分くらい待ったでしょうか。じわ〜っと薄
緑の灯りが見え始め、それは見る見るうちに、クリスマスのイルミネーシ
ョンのように、たくさん光り、飛び回っていました。涼子も翼も大喜びで、持
ってきたうちわを振り回していました。母も五十五年ぶりくらいにホタルを
見たと、感激の様子でした。これからしばらくはホタルの季節です・・。
6月29日 戸隠へそばを食べに行きました。シーズン前の戸隠は人も少
なく、静かで涼しく、ホッとしました。戸隠にはたくさんそば屋がありますが、
当たりはずれがあるので要注意です。航は片道1時間あまりの道中、ず
っと眠っていました。なのに、家の近くまで戻り、スーパーで買い物をして
いる女房と母を待つ間、航は泣き始めました。あまりに泣くものだから、
女房のカバンにあるはずの、ミルクと魔法瓶と哺乳瓶を探しました。しか
し哺乳瓶がありません。結局、航はボクに抱っこされたまま、スーパーの
駐車場で泣き続けました。その途中、車の中で眠っていた翼が起き出し、
ボクはますます哀れな父ちゃんになっていったのです。とても楽しい戸隠
へのエクスカーションでした・・。
6月28日 航の爪を切りました。ボクの親指の付け根くらいの太さしかな
い手首を持ち、軽く握りしめた指を開いて、爪を切ります。翼の時にも感じ
ましたが、ボクは目が悪いので、爪とハサミにしっかりと焦点が合いませ
ん。ボクは手先が器用な方なので、チビ達の爪切りのほとんどはボクの仕
事なのですが、年老いた育児はこれが困ります。
6月27日 午前中は上越で仕入れをし、昼の営業を終えると、中野市
内へ仕入れに行き、一日中仕入れをしていた感じです。上越では、よくス
ーパーで見かける大きなカートに、上段には野菜や魚に混じって、翼が座
っていて、下段には米とオムツ、そしてケースで買ったトマトを載せ、小雨
が降る中、身を屈めながら、そのカートを押していました。ゆっくり押して
いたはずなのに、トマトのケースが逆さまに崩れ落ち、雨で濡れた広い駐
車場に真っ赤なトマトが全てこぼれ、ビリヤードの一番最初に突かれた玉
のように、ダーッとあちこちに広がりました。哀しくなりましたが、トマトを放
って帰るわけにはいかず、三人の父となった健気なスーパーウルトラ父ち
ゃんは、目には小さく涙を浮かべながら、ひきつった笑顔を誰にも見破ら
れる事のないように、ひとつずつ、ひとつずつ、トマトを拾い上げたのであ
りました・・・。
6月26日 航のウンチ取りをしました。ボクの足の親指の太さにもなら
ない足首を持ち上げ、オムツを替えます。肌は脱皮をしている最中のよ
うに、あちこちがボロボロ、カサカサです。変に力を入れると、簡単にポ
キッと折れてしまいそうです。おしりにも肉がついていないので、上手に
拭けません。女房は母乳と粉ミルクを交互にあげています。一度ミルク
を飲んだ後、鼻と口から溢れ出ました。ひとり泣いていると、こんなボクで
も抱っこをしてやると、泣き止むので、ボクも機嫌良くしています。涼子も
航を抱っこして、とても嬉しそうです。もちろん涼子がです。翼はなんとも言
いません。母もいてくれるので、仕事も順調に進みます。みんなの協力な
しに、仕事と育児は進まないのです・・・。
6月25日 わたる君へ 暑い外の世界を体験したと思ったら、なんとも
騒々しい場所へ連れてこられて、大変だったでしょう。お父さんもお母さ
んもこうやって一日中、仕事をしています。今日はちょっと忙しすぎたかも
しれません。みんな君の顔を見に来てくれたんだと思う。お父さんやお母
さんが仕事をしていても、君には心強い味方の、涼子姉ちゃんと翼兄ちゃ
んがついている。今はおばあちゃんだっている。ちょっと離れたところには
おじいちゃんだっている。みんなで協力し、仲良くできる人達です。いつも
元気で、どんどん大きくなってください。見航です。よろしくお願い致しま
す。
6月24日 昨日は、昼から飲んでいた村の大工さんとその仲間達に誘
われ、長野市内の居酒屋へ午後3時頃から出かけました。自分の店でも
飲んで、夕方からも飲み続けていたので、最終の電車に乗る時はフラフ
ラでした。家ではうるさい親父から解放された四人が、和気あいあいと夕
食づくりに励んでいたようです。今朝は涼子の朝食を作り、見送った後、ま
た布団に横になりました。昼過ぎくらいまでアルコールが残っていて、つら
かったのですが、夕方お越しになったお客さんにまたビールをご馳走にな
って、ますますブクブク太りそうです・・。今日、出生届を村役場に提出しま
した。かわいい前掛けとカバンをもらいました。準備は整いましたが、肝心
の主役が未だ入院中なので、ビールをあおって待つより仕方ありません。
明日は戻れるでしょうか・・・。
6月23日 今夜は飲み過ぎにて・・・。失礼致します。
6月22日 点滴により、赤ん坊の良くない数値は、毎日少しずつ、正常
に近づいてきているようです。毎日女房は、冷凍した自分の母乳を持って
病院へ出かけ、保育器の中にいる赤ん坊に、母乳をあげているようです。
要らぬ苦労ですが、どうしようもありません。赤ん坊が産まれるヒト月くらい
前までは、「赤ちゃん、きら〜い」 を翼は繰り返していました。ところが最
近になって、「赤ちゃん、すき〜」 と言い出すようになり、「赤ちゃんが家
に来たら、何して遊ぶ?」 と聞くと、「サッカーゲームゥ」 と答えるように
なりました。涼子が聞いていました。「たぁたは、赤ちゃん、男と女、どっち
がいい?」 翼は 「きいろ!」 と答えていました。好きも嫌いも、男も女も
翼にとっては、まだ子分の存在をつかめていないのです・・。
6月21日 「残りの人生で、これだけはやっとこ、思うことあんのん?」 と
母に聞いてみましたが、別になんにもないとの事。ただボクの父の母親の
五十回忌はやるつもりだと、自分の責任でやってやりたいと言っていまし
た。「久米さんの番組やないけど、明日死ぬってわかっとったら、最後の晩
餐のその日の晩飯、なに喰いたい?」 「そうやなぁ・・。フランスで食べた
サーモンが食べたいなぁ。そやそや、後、四百円位の美味しい饅頭食べた
いわぁ。そんでええわぁ。ハハハ〜ッ!」 フランスでは、ブルゴーニュとノ
ルマンディーでサーモンを食べました。美味しい饅頭というのは、一時期
ボクは、京都の高級和菓子に凝った事があり、度々大阪のデパートや京
都本店に出かけ、繊細な造りの和菓子を持ち帰っていました。母の年齢に
なると、これと言って、やりたいこともなければ、食べたいものもないのでし
ょう。寂しい話ではあります・・・。
6月20日 お七夜ですから、お祝いをしようと思っても、主役が不在なの
で延期です。名付けをする日ですが、夕方、女房と相談し、悩みに悩んで
平凡な名前に決定しました。女房はまだしばらくアルコールは飲まないよ
うなので、涼子が寝た後、母と翼とボクの三人で仮祝いです。「翼ぁ、ばっ
ちゃんにビール飲も、ってゆうて来て!」 風呂上がりの翼は二階へひょ
こひょこ上がっていき、「ばっちゃん!ビール飲も!」 と母の部屋の前で、
つぶやくように声を出します。翼に連れられた母は、笑いながら下へやっ
て来て、翼はびんビールとチーズを冷蔵庫から出します。「残念やけど、今
日は三人で飲んどこ! 赤ちゃん帰ってきたら、ご馳走するからな!」 翼
は嬉しそうに、ボクのグラスにビールをついでくれます。もちろん、ヤツも
飲んでいます。しばらく主役抜きの宴が続きそうです・・。
6月19日 ボクの理解によると、赤ん坊は血液検査により、元気がなか
ったり、おっぱいを飲まなかったりした時に上がる値があるようですが、先
日産まれたウチの赤ん坊は、元気だし、おっぱいもよく飲むというのに、
その値が高いのです。と言うことは、身体の中でなんらかの炎症を起こし
ている可能性があるらしく、それが肺炎なのか、髄膜炎なのか、何なのか
今のところよくわからないらしく、しばらく様子を見るということで、今日も
赤ん坊は入院を続けています。女房だけが戻ってきました。産まれたばか
りだというのに、いきなり点滴で、とてもかわいそうなのです。みんな張り
切って、新メンバーの到着を待っていたのですが、無期延期となりました。
今日もボクはただただ忙しく、いじめられている気すらしてきます。完璧に
用意ができている時ほど、お客さんはお見えにならず、段取りが不用意な
ほど、お客さんはお見えになるものなのです。商売とはこういうものです。
今日も参りました・・。
6月18日 ”天ぷら ちか” ご存じですか? 知るはずもないでしょう。
奈良でやっていた屋台の屋号です。七人分の席しかありませんでしたが、
天ぷらを揚げ、後ろを向くと、すぐにお客さんにお出しすることができまし
た。狭くてもひとり仕事にはとても便利だったのです。ところが、現在の店
をひとりで切り盛りするとなると、なかなか難しいのです。何より厨房と食
堂はくっついてはいますが、屋台のように、振り向けばすぐ、お客さんが
いるわけではないので、盛りつけを終え、お客さんのテーブルへ持ってい
き、食べ終わると、皿をさげにいき、また、調理をし、盛りつけ、運び、空
いた皿をさげる。母には洗い物を頼んでいたので、それは免れましたが、
なんとも時間がかかります。コース料理の最中に、他のお客さんもお見え
になったので、どうしようもありません。千と千尋の ”かま爺” になった
気分でした。さて、涼子も翼もよく辛抱しました。明日、女房は退院できそ
うです。ふたりとも、よく頑張った!
6月17日 今日はお客さんが誰もお見えにならず、また、電話も鳴るこ
とのない静かな日だったにも関わらず、ボクはやけに疲れています。病院
へは午前と午後の二回出かけました。初めて赤ん坊の声を聞き、手に触
れました。涼子や翼の赤ん坊の頃の写真に、同じような顔があるのを思
い出しました。女房によると、赤ん坊は夜、目を覚まし、よく泣くようです。
日中はほとんど眠っているそうです。病院にいる間、涼子と翼は子供専用
の部屋で、遊具を自在に操り、大声を出しながらゲラゲラ遊び回っていま
す。清潔な感じがする建物の病院ですが、雰囲気はやはり暗い感じがし
ます。当たり前です。そんな病院の中で、唯一明るい雰囲気なのが産婦
人科なのでしょう。しばらくすると、さらに賑やかに、いや騒々しくなる我が
家ですが、想像したくありません。疲れは当分、とれそうにありません。
6月16日 涼子が小学校へ行き、自分達も朝食を済ませ、長野市内へ
仕入れに出かけました。途中、ほんの十分程度、母と翼は公園で遊んで
いました。しゃがんで砂遊びをする翼の隣で、母は翼を見ています。ボク
は車からふたりの背中を眺めていました。四十年ほど前、ボクは母とあん
なふうに遊んでいたんだろうと、記憶にない自分達の姿を思い出していま
した。夜、寝る前に母がいない不安。夜、目覚めた時に母がいない不安。
翼はその初めての試練に向き合っています。「お母さんは?」 を繰り返
し、堪えています。エライ! がんばれ!
6月15日 生ビールから始まって、ピザ、豚のしょうが焼き、フルーツ盛
り合わせ、ずり、串カツ、サンドイッチ、ミートソースのスパゲティ・・・。この
店は一体、何屋なのか、自分で作っていて戸惑ってしまいます。ひとり仕
事は大変ですが、ようやく終わりました。翼はボクが仕事を終えるのをた
だ待ってくれています。午前中、病院へ行きましたが、翼は女房の顔を見
ると、とても嬉しそうな笑顔を見せました。女房は一仕事終えた、疲れた
様子でした。赤ん坊は見られず、お昼の営業のため家に戻り、涼子が学
校から帰ってくるのを待って、再び病院へ行きました。新生児ばかりが三
人、同じ部屋に並べられていて、ガラス越しに眺められました。みんな眠
っていました。かわいいとか、ぶさいくとか、誰に似てるとか、そんなこと
全くわかりませんでした。赤ん坊を見て翼を見ると、翼がものすごい巨大
児に見えました。涼子も嬉しそうにじっと見つめていました。とりあえず、
今日はここまで・・。お祝いのメールをいくつか頂戴しております。いつも
ありがとうございます。
6月14日 翼にとっては、初めて母さんと離れて過ごすことになります。
遊びの途中に何度か、「お母さんは?」 と聞いていましたが、「痛い、痛
い注射!」 とごまかし、それで翼も納得していました。晩ご飯の準備をし
ている時も、翼は 「これは母さんの!」 と言って、茶碗を並べていまし
た。涼子は母と風呂に入りましたが、翼は風呂にも入らず、おむつも午前
中に一度替えただけで、ボトボトのまま、食堂でお客さんと話しているボク
の膝で眠ってしまいました。おかげさまで、夕方4時12分に3195グラム
の男の子が産まれたと、病院から連絡をもらいました。ありがとうございま
すとは、日常生活のいろんな場面で言われ慣れている面がありますが、
おめでとうございますなどと、言われ慣れていないので、じんわり嬉しくな
りました。涼子の時は、生後6時間後に、翼の時は、生後1時間後に、会
うことができましたが、今日生まれた赤ん坊とは明日にならないと会えそ
うにありません。仕事は続くし、涼子は学校です。これまでとはボクを取り
巻く環境が少々変わっています。女房に赤ん坊、良くがんばりました。そ
して母親代わりに翼を見る涼子。どうして母さんがいないのかわからず、
本当はとても、とても不安で寂しい翼。怪我の治りきらない身体で、息子に
こき使われる母。そしていろいろとご心配くださる読者の皆さん。どうもあ
りがとうございます。親バカ父ちゃんは果てしなく続きます・・・。
6月13日 一昨日の土曜日が参観日だったので、涼子は今日が振り替
え休日です。参観は母に頼んで、母は久しぶりに学校の雰囲気を楽しん
だようです。今日も一日中、涼子も翼も母と遊んでくれたので、特に女房
はゆっくりできたと思います。「まだ出てきそうにないかぁ?」 「う〜ん?」
「温泉でも行って、暖まったら出てくるかなぁ?」 「電気風呂でも入ったら
出るかもしれんなぁ・・」 と話していましたが、今日もその兆しはないよう
です・・。
6月12日 女房は仕事の緊張感が抜けないのか、お腹が痛くならない
ようです。昼のコース料理も無事出し終え、「さぁ、もう産んで来て! 後は
オレひとりで大丈夫や!」 とボクは無責任に言いますが、女房は大きな
お腹をさすりながら、「そんな簡単に出るかぁ!」 と言いたげに笑ってい
ます。涼子も翼も母がいるので、こちらは非常に助かります。なんとなく落
ち着かない日が続きます・・。
6月11日 なんとなく予想はしていましたが、今日のように忙しくなると、
ボクひとりでは対応できません。明日の昼過ぎにも食事予約を頂戴して
いますが、女房が今夜にも病院へ行ってしまうと、明日の朝食からパニッ
ク間違いなしです。先ほどお見えになったお客さんは・・・、長くなりそうで
す。どうする? どうする・・・・・?!
6月10日 予定日が12日だというのに、今日も週に一回の検査の日で、
五千円が消えていきます。毎週、毎週、保険の利かない検査で、自己負
担百パーセントです。別にもう検査せんでもええやろ! と思いますが、病
院屋さんは、尚、通院させ、出産、入院費用として、卒倒するような金額を
平気で請求します。テレビに出てくるような人達にとっては、どうって事の
ない金額でしょうが、一般庶民には応えます。私腹を肥やすことしか考え
ていない政治家及びお役人様。フランスのように、お産にも保険が利くよ
うに、また、ヨーロッパ先進国と同じように、成人するまで、相当の育児手
当を弾んでくださいますぅ・・・?無理ですよねぇ・・・。どこまで行ってもこん
な国なのです。・・・とぼやいたところで、母登場です。お世話になります!
6月9日 昨晩12時半頃、「お腹痛いから、準備するわ」 と女房が力無
げに言いました。いよいよ来たか、とボクもそのまま横になってはいられ
ず、パジャマのまま腰掛けていました。女房は服を着替えただけで、数日
前から用意している、大きな入院用のカバンを自分の横に置き、じっと壁
にもたれて目を閉じていました。畳の上には、病院の電話番号が記され
た、お産準備のファイルが置かれていました。女房もボクも一時間くらい、
無言のままその時を待ち続けました。「父さん、もう寝てくれててええよぉ。
また、痛なったらゆうわぁ」 とボクは布団の上に横になりました。ボクは
なんとなく眠れず、女房はそれからさらに一時間ほどして、横になりまし
た。今日は一日なんともなかったようですが、今夜はどうでしょうか。女房
も大変ですが、チビ達ふたりと仕事を残されたボクはいったい・・・・・。
6月8日 サッカーの日本代表が勝っても、阪神が勝っても、ボクの収入
は増えるわけでもないのに、どうして、こう一生懸命見てしまうのでしょう。
何度も何度も同じシーンばかり映っているのに、何度も何度も見てしまい
ます。仕事もこれくらい一生懸命やらないといけません・・。
6月7日 数日前、翼を散髪屋へ連れていきましたが、翼は身体をよじ
れさせながら、大声で泣き喚き、結局店の人を困らせただけで、戻ってき
ていました。女房が地獄の散髪大会を、大きなお腹を抱えて執り行うとい
うので、ボクが志願し、引き受けました。風呂場で行う散髪大会は、いつも
女房の怒鳴り声と、翼の泣き声が響き渡る壮絶なものでしたが、いつもの
ように頭からお湯をかけ、目をつむっている間にチョキ。おもちゃを持たせ
てチョキ。もいちど頭からお湯をかけチョキ。どうって事ありません。自慢
げに女房を呼び、涼子と共にボクも風呂からあがると、子連れ狼の大五
郎のようになった頭に、女房も涼子もブーイングの嵐でありました。かまへ
ん、かまへん、そんなもん! じっきに伸びてきょる! ハハハ・・・。
6月6日 料理の世界に入ったのが、大学一年の時で、皿洗いの仕事が
主のアルバイトでした。連日忙しい割烹料理屋でしたが、今日と同じ6月
6日にお客さんが誰もお見えにならぬ、いわゆる ”坊主” の日であった
年がありました。それ以来、毎年6月6日はいつもその ”坊主” の事を
思い出します。ウチの店も今日は坊主かなぁ・・・と思っていましたが、夕
方5時過ぎにお客さんがお見えになった後、入れ替わり立ち替わり午前
0時までお客さんはいらっしゃいました。参りました。救われたのはチビ達
の食事の用意ができていたことで、風呂にも入ったようだし、涼子には迷
惑をかけずに済みました。翼も既に眠っています。ホッとしました・・。
6月5日 翼が生まれる前、2週間くらいはアルコールを断っていました。
涼子の時は夜12時頃に病院へ行ったので、翼の時も女房がいつ病院へ
行くと言い出すかわからず、酒類は止めていました。お産を1週間後に控
えた女房ですが、大きなお腹を抱えているにも関わらず、その気配はまだ
ないようで、ボクは今夜もビールを飲んでいます。びっくりりえたんに静寂
が訪れる時間を待って読んでいた藤沢周平や城山三郎の小説の話を、う
だうだと女房にしていました。さすがに女房もヒト月ほど前から酒は断ち、
お産に備えています。女房の足は過去二度の出産時と同様に、象の足の
ようにむくみ、膨れ上がっています。さ〜て、来週の今頃はどうなっている
でしょうか。お腹に入っている時より、出てきた方がつらいという女房です
が、見た目には今の女房の方がつらそうです。もう一息、がんばれ!!
6月4日 午後3時頃から同級生の家に遊びに出かけた涼子を、昼寝か
ら起きた翼が、「おえちゃんは? おえちゃんは?」 と言って、捜します。
翼は涼子と遊んでいる時が、一番幸せそうです。夕食をご馳走になって、
午後8時過ぎに帰ってきた涼子を、玄関から翼が駐車場へ駆け出し、少
ない単語で出迎えます。「みんなぁ、えぇ? ぎゃ〜っ! おえちゃ〜ん!」
6月3日 昨日も今日も、食事のお客さんも、宿泊のお客さんもだ〜れも
お見えにならず、だら〜っとした日でした。お客さんが誰もお見えにならな
いからと言って、気持ちはだらけてはきますが、当宿社長がいらっしゃい
ますので、ゆっくり過ごさせてもらえるわけではありません。ボールをしよ
うとか、サッカーゲームをしようとか、ブーブー行こうとか、バギー行こうと
か、カセットを出せとか、歌を歌おうとか、なんかあべるとか、なんか飲む
とか、ウンチ出たとか・・・。明日は小学校が休みなので、会長、社長の揃
い踏みとなり、明日、あさってもだ〜れもお客さんがお見えにならずとも、
ボクは哀しいバカ親父として忙しいわけなのです・・。
6月2日 算数の勉強は2けたの引き算をやっていて、41−26,71−
23,21−18 というような問題で、20問中、涼子が正解だったのは実に
2問。全く理解できていないようです。漢字には ”しんにょう” が現れ、か
なり苦戦しています。女房に見てもらいながら、宿題をこなしますが、名前
を書く段階から、女房の口調は厳しく、既に怒っています。涼子は笑顔で
応戦しますが、次第に口数も少なくなり、声が聞こえなくなると、涙がポロ
リと出ています。学校の宿題くらいで泣かんでもええよ。わからんかったっ
てたいしたことちゃう!こんなもん、自然にわかるようになる。自然にでき
る。できんより、できた方がええに決まってるけど、どうってことない。これ
くらいで泣いとったら、一生泣いてんなんど!がんばらんかいっ!涼子!
6月1日 新聞の広告に上高地の河童橋が載っていました。青い空に梓
川の清流がとてもきれいな写真です。木島平周辺も日に日に初夏の色が
濃くなり、翼をバギーに入れ、歩いていると、とても爽やかな気分です。ハ
イキングの途中に、不動の湯のような温泉と、フランスにあるようなカフェ
があれば、この辺りは完璧です。涼子は真っ赤と言うより、真っ黒な顔を
して今日も帰ってきました。ホントにごくろうさま・・。

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